カテゴリー「【比】較アイテム」の記事

2012年4月14日 (土)

【比】:モノグラムとモノグラムミニ

Imgp5930l

ヴィトンというブランドのモノグラム柄への執着は強い。

何十年経っても、柄の配置は0.1mmの狂いも無い。
色も全く同じだ。

裁断も厳密に行われ、LVマークは決して切断されない。


私も30年以上前のモノグラム製品を持っているが、新品の製品と比べても、どちらが新しいのか古いのか区別がつかない。

これは、製法や管理がしっかりしていることを物語っている。


こうしたモノグラムへの固執の一方で、ヴィトンは平気でモノグラムの上に柄や絵を描いた商品を発売している。
特に近年はこの傾向が顕著だ。

ブランドの顔とも言えるモノグラム柄を、あたかもキャンバスのように使っている。

老舗ブランドにも新しい風というのは必要なのだろう。


私が驚いたのは、むしろ小さな柄のモノグラムが発売されたときだ。

それでもモノグラムミニのシリーズは、コットン生地だし、それ以外はマルチカラーのミニだった。


↓このジュエリーケースは、通常のモノグラム色のまま柄が小さくなっている。
これは驚きだった。
Imgp5934l

縮小されたモノグラムは、ニセモノと間違われる危険性がある。
ブランドの存在さえも揺るがしかねない危なさを持っている。

↓こうして比較してみると、ミニはかなり縮小されている。
Imgp5928l

↓柄が小さくなっても、配置のこだわりは変わっていない。
シンメトリーに配されたモノグラムは、縮小しても美しい。
Imgp5936l

↓まるでミニチュア模型を見るようだ。
Imgp5942l


Imgp5948l


通常のモノグラム柄は、決して小さな柄ではない。
中世ヨーロッパで馬車に乗せて運ぶ大型トランクを彩った柄なので、それなりの大きさがある。

箱型の大型トランクが無くなった現代では、モノグラムは少し大きすぎるのかもしれない。

ミニ柄にすると小物にも良く似合う。
モノグラムを適用できる範囲が広がる。

しかし通常色のミニモノグラムは、その後ヴィトンの製品の中に登場していない。
はやり何かブランド上問題になったのかもしれない。

こうしたことを考えると、このジュエリーケースはとても貴重なモノになる。


私はこのミニモノグラムも悪くないと思う。
むしろ積極的に小物などに展開して欲しいものだ。


kk-vuitton

2012年2月 9日 (木)

【比】:2つのプレジデント比較

Imgp4885l

【比較】**********************
Louis Vuitton 型番不明 総ヌメ革アタッシュ
Louis Vuitton M53012 プレジデント・クラソール
****************************

約50年前の総ヌメ革プレジデントと約15年前のモノグラムプレジデントを比較してみた。

2つ積み上げてみると、圧巻の豪華さだ。
同じ造りだと思っていたが、比較してみると細部がかなり違っていることがわかる。

↓外装の素材の違いを除くと、左右の留め金の位置が違うのが最も目立つ。
総ヌメ革の方が、留め金が外側に付いている。

推測だが、モノグラムの方が、ロジン(lozine)と呼ばれる、外周に保護用の縁取りがあり、これを留めるための金属部品があるため、留め金を内側に移動したのだと思われる。

Imgp4887l

↓ロジン(lozine)
熱加工によって硬化処理した堅牢な化学繊維で、色は赤茶色。18世紀にスコットランド人のエンジニアが開発。ハード・ラゲージの接合部分に使用。
Imgp0460l


+++

↓メインの留め金,鍵機構,ハンドルまわりの構成は、基本的に同じだ。
Imgp4886l

ところが各部品は、新しいモノグラムの方では、全く別に作り直されている。

Imgp4889l
Imgp4891l

↓細部を比較してみると、違いが見えてくる。
LVの刻印が、総ヌメ革プレジデントの方が深く刻み込まれている。
モノグラムの方が、どこか薄っぺらな感じがする。

Imgp4893l
Imgp4894l

↓サイドの留め金も、総ヌメ革プレジデントの方が、全体に丸味があって立体感がある。
Imgp4900l
Imgp4899l

+++

全体として、古いモノの方が、手作り感が強く出ていて、味がある。
部品一つとっても、こんなにも違うのだ。

私は、ヴィトンのハードトランクの金属部品が大好きだ。
デザインセンスが抜群だと思う。

素材の真鍮もいい。
古いモノの良さが顕著に出る。
50年経ってもびくともしない堅牢さもいい。


ヴィトンの製品は、メンテナンスをきちっとしてくれる。
現行品や少し古いものの部品はストックがあるだろう。
しかし、50年も前のアタッシュの部品などあるのだろうか?

こんなんに部品が違うと、壊れたからといって、現行部品を取り付けることはできないだろう。
こんな古いアタッシュを、どうやってメンテナンスするのか興味がわいてきた。
今度ヴィトンの店舗で聞いてみよう。


kk-vuitton

2012年2月 4日 (土)

【比】:ブロッター 3サイズ

Imgp1262l

【比較】**********************
(写真左奥から)
エルバン ブロッター
小型 ブロッター
超小型 ブロッター
****************************

万年筆でものを書く人にとって、ブロッターは必須アイテムだ。

使い方によってブロッターもサイズが異なる。

①は、仕事の書類に何かを書いたときに使っている。
主にA4用紙がターゲットだ。

これに対して、②と③は主に手帳用だ。

②は、以下のような比較的大きめな手帳に使っている。
Louis Vuitton アジェンダ GM
Louis Vuitton アジェンダ ビューロー


③は、超小型ブロッターなので、小さめな手帳に使っている。
Louis Vuitton アジェンダ MM
Louis Vuitton アジェンダPM
モレスキン


特に手帳に万年筆で何かを書くときは、ブロッターが手放せない。
なぜなら、ブロッターが無いと、書いた後インクが乾く前に手帳を閉じられないからだ。

特に小さな手帳には、大量の文章を書くことは無い。
手帳を開いたら、ちょっとしたアイディアメモや、なんらかの記録を数行書く。
そして直ぐに閉じてしまう。

乾いていないインクは、ブロッターでサッと吸い取ってから手帳を閉じる。
今では、そんな習慣がついてしまった。


何年か前に、そんな動作を当たり前にようにしていたら、それを見ていた人がブロッターを指して、「それはいったい何か?」と聞いてきたことがある。

好きな人以外、万年筆を使わなくなった現代では、ブロッターというものを知らない人の方が多い。

さらに最近では、筆記用具を使わない人も増えているようだ。
全てPCか携帯電話で済んでしまうらしい。

私は、アナログもデジタルも両方フル活用する。
どちらかに大きく偏ると、バランスが崩れる気がしてならない。


アナログに加えて、デジタルという手段が増えたことによって、アウトプットも増えた。
喜ばしいことだ。
だからどちらも便利に使いこなせばいい。

このかわいいブロッターたちは、アナログの代表選手だ。


kk-vuitton

2012年1月21日 (土)

【比】:カルティエ 3つのペン

Imgp4572l

【比較】**********************
トリニティ ボールペン ゴールド

ディアボロ ドゥ ボールペン ボルドー

ディアボロ ドゥ プラチナフィニッシュボールペン
****************************


カルティエのペンは本当に美しい。
宝飾ブランドの真骨頂といったところか。

落合正勝氏も、『私の愛するモノ、こだわるモノ。』の中で、カルティエのペンを紹介している。

Imgp5249l

「宝飾ブランドならではの芸術性、美しさ、気品が表現されている逸品だ。」として、ディアボロ ドゥのローラーボールペンを絶賛。

Imgp5256l

氏は「(ペンは)単なる道具から男のアクセサリーに(なった)」と語り、ペンのモノとしての価値の変化を指摘している。

カルティエのペンは、キャップ頭頂部に配されたカボション (CABOCHON)と呼ばれる石が特徴的だ。

Imgp4574l_2

カボションとは、宝石の形状の一種。
円か楕円形で、上部を山形のドーム形に加工した形のことだ。
底部はたいていの場合は平らに加工されている。

↓カボション
Cabochon_2

カルティエのペンのカボションは、少し先端が尖った形状で、キャップの存在感を増大させている。

Imgp4577l

カルティエは、ペンさえも宝飾品に変えてしまった。
この3本のペンを持っているだけでも、中世の貴族になった気分だ。

私はこのカルティエのペンたちは、ただものを書くだけの道具ではなく、またただのアクセサリーでさえもないと思う。
鑑賞に値するだけの芸術性を備え、際立った美しさを持っている。


何千年か後に、地中からこの3本のペンが掘り起こされたなら、きっとそのデザインの素晴らしさに、未来の人びとも魅了されるだろう。
そして、博物館で展示することだろう。

ただ、使い方はわからないかもしれない。


kk-vuitton

2011年12月30日 (金)

【比】:HERMES シェーヌダンクルブレスレット

Imgp2545l

【比較】**********************
HERMES シェーヌダンクルブレスレットTGM

HERMES シェーヌダンクルブレスレットGM
****************************

エルメスのシェーヌダンクル ブレスのサイズは、大きい方からTGM・GM・MM・PM・PPMの5つある。
私は、TGMとGMを愛用している。
この二つを比較してみる。

↑上の写真の上側がTGM、下側がGMだ。

駒のサイズが微妙に違うが、全長はほぼ同じ。
私の手首周り実寸17cmに合わせた長さだ。

コマ数は、TGMが12コマ,GMは13コマ。


↓左がTGM、右がGM。
GMの方が全体に華奢な感じだ。
Imgp2542l

↓コマの大きさだけでなく、左右端の金具の大きさも異なる。
リング金具は、TGMの方が太く、直径も大きい。
Imgp2541l

↓留め金具も同様にTGMの方が太く大きい。
Imgp2540l


そして実は見た目だけでなく、着けた感じもかなり違う。

TGMは明らかにゴツく、かなり体格の大きい人でないと合わない。
私は身長が180cmと比較的大きいため、なんとかTGMでも着けられる。

だが本来は、外国人の太い腕の方が似合うのかもしれない。

またTGMはゴツい分、カジュアルな感じになる。
しかしゴージャスな雰囲気が出るのはTGMだ。

一方、GMは男性ならほぼ誰でも合うのではないだろうか。
通常のチェーンブレスよりは太目になるが、慣れてしまうとこのくらいのサイズでないと寂しさを感じる。

私はビジネスでもGMをさり気なく着けている。

さらにこの二つのブレス、実は”音”が全く違う。

シェーヌダンクルは、もともとデザイン的にコマが太めだ。
そのため着けていると腕を動かすごとに、コマがぶつかり合ってカラカラと良い音がする。


その音が、GMは丁度心地よい音を出してくれる一方、TGMは少し太めの重い音がする。
私はGMの軽やかな音が好きだ。
いつも右手にこのブレスをしているが、右手を振る癖が付いてしまった。

使用頻度は圧倒的にGMの方が多い。
GMは軽快で着け心地が良いからだ。

それでもTGMをすると、なんとなく気分が高揚する。
シルバーの重いブレスレットは、それを着けることによって、気分のギアを一段上げることができる。

船の”錨の鎖”をモチーフにしたシェーヌダンクル ブレスは、”絆”を象徴する。
どちらのブレスも、今では私にとって、無くてはならないモノになっている。


kk-vuitton

2011年12月18日 (日)

【比】:HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース

Imgp2507l

【比較】**********************
HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース ゴールド

HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース オレンジ

HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース ブルージーン
****************************

エルメスのこのコインケースには、本当に惚れ込んで使ってきた。
最初にゴールドを購入した。

あまりに使いやすく、他のコインケースに比べて利用頻度が極端に高くなった。

一つのモノをずっと使い続けると、痛みが早くなる。
そのため、複数のモノをローテーションで使うことが、モノを長持ちさせる秘訣だ。

ということでこのコインケース、別の色を追加で購入した。
2番目はオレンジだ。

そして3番目は、ブルージーンだ。


ゴールドは、10年を超えて使ってきた。
オレンジは、5年以上使った。
そして、ブルージーンは未使用だ。

写真から違いが分かるだろうか。
ほとんどわからないが、未使用のブルージーンだけは、若干角張った感じがする程度だ。

もちろんローテーションもしてきたし、定期的に手入れもした。
それでも、これほど強く、これほどしなやかな革は、エルメス意外では考えられないだろう。

エルメスにしか作れない製品だ。
この3つのコインケースがあれば、一生コインの出し入れに困ることはないだろう。


kk-vuitton