カテゴリー「<エルメス>」の記事

2012年4月13日 (金)

【詳】:HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース

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デザイン、機能性、ともに優れたコインケースは、ほとんど見当たらない。

エルメスの”ル・ヴァンキャトル”は、他には無い特徴を持ったコインケースだ。

このコインケースは、たった一枚の革でできている。


↓ホックを開ける。
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↓革が蛇腹に折りたたまれている。
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↓コインを取り出すときは、こんなに広げることができる。
コインの取り出しやすさは抜群だ。
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↓全部広げてみると、本当に一枚の革でできている。
少し変わった形にカットされた一枚の革が、うまく折りたたまれているのだ。
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↓折りたたむと、こんなコンパクトになる。
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もちろん革はエルメスのそれだ。
バッグと同様しなやかで強い。

しかし中にコインを入れて使っていると、すぐに真っ黒になってくる。
定期的にラナパーで磨いておくと、いつまでも綺麗に使える。

このゴールド色のル・ヴァンキャトルは、もう長い間使ってきた。
それでも、ラナパーで手入れした直後は、写真のように綺麗な状態だ。


過酷な条件で使うコインケースと一生付き合っていくことは、かなり難しいことだ。
しかしこのル・ヴァンキャトルなら可能だ。


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2012年4月 7日 (土)

【基】:HERMES キャンディリング

サイズ:56号(16号)
素材:シルバー925+樹脂(オレンジ)

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エルメスのリングのデザインには、いつも驚かされる。
それにしてもこのデザインには脱帽だ。

まるで柔らかいキャンディーを指に巻きつけたようなデザイン。
しかも中にオレンジのグミ入りだ。

シルバーに、色付きの樹脂を組み合わせている。
この樹脂は何色かバリエーションがあったが、私はエルメスカラーのオレンジを選択した。


↓斜めに空いた”H”ホールから、オレンジの中身が覗き見える。
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↓中身がグニュッと、今にも飛び出してきそうだ。
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↓ロゴと素材とサイズが刻印されている。
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↓一見、女性的デザインに思えるが、実際使ってみると意外とシャープで男性的でもある。
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この指輪のデザイン、なんとなくデザイナーの苦労が想像できる。
おそらくキャンディーを指に巻くという単純な発想からデザインを始めたに違いない。

そこまでは誰でも考え付きそうなアイディアだ。

しかしここまで完成度を上げるためには、何度も何度も試行錯誤をしたことだろう。
細部にはその痕跡が見て取れる。


良いデザインとは、そう簡単にできるものではない。

素人でもすぐに実感できる方法がある。
オークションでも、楽天でも、あまたある巷の指輪と、このエルメスのリングのデザインを比べてみればわかる。

指輪のデザインは、工夫できる幅が限られている。
極めて小さな空間の中に、何かを表現しなければならない。
だからこそ、その実力の違いは明確に出る。


モノには、作り手の想いや思想が込められている。
それはデザインにダイレクトに反映される。

安っぽい想いからは、安っぽいモノができる。

良いブランドは、かならず何かの主張を持っている。
それをデザインで訴えかけてくる。

受け止めきれるかどうかは、買い手のレベルも問われるだろう。


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2012年3月16日 (金)

【詳】:HERMES シェーヌダンクルブレスレット TGM

→基本記事


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エルメスのブレスレットは、こんな細長い箱に入っている。
これはシェーヌダンクルブレスレットの一番大きいサイズであるTGMだ。

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いつもは、GMサイズを常用している。
↓久しぶりに取り出したら、少し曇りが出ていた。

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↓このブレスは利用頻度が少ないので、表面は傷が無くつるつるだが、曇りが出てみすぼらしくなっている。
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↓全体が同じように曇っている。
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↓シルバーの曇りは簡単に取れる。
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TOWN TALK シルバーポリッシュ クロスを使って、ざっと磨いた。
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すぐに綺麗になるので、気持ちがいい。

シルバーという素材は、金やプラチナと違い原子的に安定していない。
化学変化を起こしやすく、すぐに変色しまう。

実は、シルバーは通常使用では酸化しない。
高温で加熱するなどしない限り、酸化はしないのだ。

ではなぜ変色や曇りがでるのか?

シルバーの変色のほとんどは”硫化”だ。
シルバーと硫黄が化学反応を起こしているのだ。

温泉などにつけると一発で真っ黒になる。
温泉に溶けている硫黄と反応して皮膜ができるからだ。

硫黄は空気中にも存在するため、シルバーが空気に触れていると徐々に曇ってくるのだ。

この硫化を防ぐには、ロジウムメッキなどのコーティングを施す方法がある。
しかし、コーティングによりシルバー特有の柔らかい輝きが失われてしまう。

やはり、シルバーは定期的に手入れをしてあげる必要がある。

中世ヨーロッパでは、貴族がシルバーの食器を重用した。
その理由は大きく3つ。

①シルバーは殺菌作用があるため、食物の腐敗防止。
②シルバーは化学反応が早いため、食物に毒物が混入しているのを発見しやすい。
③頻繁に変色するシルバー食器を常に手入れする使用人が必要だが、その存在が財力の誇示を意味する。

もう一つ付け加えるなら、やはりシルバーの輝きに魅せられたのだと思う。

極めて反射率が高い一方で、その反射光は白く柔らかく、包み込むような美しさを放つ。
シルバーという貴金属の魅力は、人を捕らえて離さないのだ。


「シルバーは変色するからいやだ」という人がいる。
シルバーの真の魅力を知らない人だ。

しっかり手入れしながら、大切に使う。
そんなモノには、シルバーという素材がぴったりだ。

シェーヌダンクルは、錨の鎖がモチーフで、「絆(きずな)」を象徴している。
こんなブレスレットには、シルバーが良く似合う。

家族や友人との絆に思いを馳せつつ、シェーヌダンクルを丁寧に磨いてあげるとしよう。


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2012年2月25日 (土)

【基】:HERMES ネクタイ①

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これは、エルメスのちょっと変わった色のネクタイだ。
薄いオレンジ?
ベージュ?
なんとも言えない色だ。

柄も変わっている。
なにやら牧歌的な雰囲気が漂う、のどかな柄だ。

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エルメスの製品展開には「三本の柱」があると言われている。

①鞄を中心とした皮革製品
②スカーフやネクタイといったシルク製品
③プレタポルテ

その他にも、時計、宝飾品、フレグランス、食器など、様々なカテゴリーのモノを市場投入してきた。

ネクタイは、三本柱の一つであるシルク製品だ。
シルク製品は、1937年のスカーフの製造に始まる。

1951年にロベール・デュマ・エルメスが4代目社長に就任した後、シルクスカーフと香水に力を入れた。

特にスカーフではシルクスクリーンの技術を採用した。
それまでの木版とは違う鮮やかな発色で差別化に成功。
技術的にも揺るぎない地位を確立する。

そして1960年代にはこの技術をネクタイに応用し、それ以来、動物柄や幾何学模様の遊び心溢れる製品を出し続けている。

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エルメスのネクタイは、単体では極めて上品なモノだ。

しかし、このネクタイが夜の世界でプレゼントに利用されるようになったり、ニセモノが大手百貨店で販売される騒ぎがあってから、どうもイメージが良くない。


他人からプレゼントされたネクタイを締めるというのは、めったに無いことだ。
普通ネクタイは、自分のセンスで選ぶからだ。

ビジネスシーンで、最も目立つ位置にぶら下げるモノだけに、他人に決めて欲しくない。

唯一他人から貰ったネクタイで使えるのは、紺無地だけだ。
紺無地で織りや素材が違うものは、応用範囲が広いので使い勝手もいいからだ。


エルメスのネクタイは、柄も織りも、そしてシルクの質感も最高だ。

自分で選んだエルメスのネクタイを、さりげなく、上品に使いこなせるようになりたいものだ。


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2012年2月22日 (水)

【詳】:HERMES ホースバングル

→ 基本記事

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このバングルは、馬具を作ってきたエルメスならではのデザインだ。
2頭の馬の頭が向き合う形だ。

↓この馬は、デフォルメされた少し愛嬌のある表情をしている。
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↓ずっしりと重く、豪華なつくりだ。
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↓馬は、人間に古くから親しまれてきたモチーフだが、現代的で無機質な道具とも違和感なく調和する。
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↓向き合った2頭は、何か話でもしているようだ。
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↓バングルは、腕にはめたあと、少し馬同士を近づけるように締める。
そのため、馬の頭部は若干左右にずらして作られている。
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エルメスには、さまざまな製品ラインがあるが、装身具、特に貴金属で作られたモノは、馬具の金具を作る技術の延長にある。

シルバーでできた、ブレスレットやバングル、指輪には、馬具をモチーフにしたものも多い。

もともとトランクメーカーだったルイ・ヴィトンが作る装身具とは、一味違ったものがある。


バッグの金具としては、ヴィトンに軍配が上がるが、シルバー装身具はエルメスに一日の長がある気がする。


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2012年2月19日 (日)

【基】:HERMES レザーベルト リバーシブル④

革:ボックス(ブラック)/トゴ(ゴールド) カーフスキン
バックル:シルバー(鍛金加工)
サイズ:90

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これもエルメスの”H”ベルトだが、バックルが少しだけ変わっている。

表面に凸凹の加工が施してあるのだ。


まるで鍛金加工をしたような仕上げだ。

鍛金(たんきん)とは、伝統的な金属加工技法で、金属の板を金槌で叩いて成型する技法だ。
金属工芸として、芸術的色合いも濃い加工方法で、鍋のような実用品のみならず、観賞用の芸術品も加工されているようだ。

職人が叩いた跡が、味わい深く残るのが特徴のひとつ。
一つ一つのモノに、手作りの温かみが刻印される。


エルメスが、このバックルを手間のかかる鍛金で作ったとは思えない。
しかし、風合いは良く再現できている。

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単純な平面にメッキしただけのバックルに比べ、光の乱反射がとても美しい。

憶えていないが、通常のベルトに比べ、価格がそれほど高かった印象が無い。
”たまには少し変わったものを”と思い、購入した。

同じ”H”ベルトでも、ちょっとした変化で印象が大きく変わる。

少し渋めのこのベルトもお気に入りだ。


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2012年1月25日 (水)

【記】:HERMES クラルテ リング デザインの輪郭

→ HERMES クラルテ リング

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エルメスのクラルテ リングは、輪郭を切り出してみると、極めてシンプルにデザインされていることがわかる。

目立つデザインは側面に、小さなHマークの穴があるだけだ。
リングの外周部分は、つるんとした局面なので、複雑な輪郭線が無い。


実物は、スターリングシルバーが綺麗な鏡面仕上げにしてあり、輝きだけでも高級感は感じられる。

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しかし、輪郭だけを切り出しても安物のリングに見えないのは何故だろう?


このリングをデザインしたデザイナーは、必ずこうした輪郭線を一度はスケッチしているはずだ。

どの部分に、何を意図したのだろうか?

確かによく見ると、リングの内径が真円ではない。
縦長の変わった形をしている。

こんなシンプルな線の組み合わせで、エルメスのリングが出来上がってしまうのは不思議としか言いようがない。

ここまでデザインを裸にしてみても、デザイナーの工夫が全て見えるわけではないようだ。


指にはめてみると、外周の柔らかな局面とは対照的に、側面の平面が奇妙に強調されているのがわかる。

ちょうど輪郭線の部分で、すっぱりと切り取ったような鋭角さがあり、それが指に心地よく当たる。

単にデザイン線を引いただけでなく、何度も試作を重ねて出来上がっているように思われる。


よく見れば見るほど、簡単に作れるものではないことがわかってくる。

デザインとモノ作りの奥は深い。


kk-vuitton

2011年12月30日 (金)

【比】:HERMES シェーヌダンクルブレスレット

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【比較】**********************
HERMES シェーヌダンクルブレスレットTGM

HERMES シェーヌダンクルブレスレットGM
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エルメスのシェーヌダンクル ブレスのサイズは、大きい方からTGM・GM・MM・PM・PPMの5つある。
私は、TGMとGMを愛用している。
この二つを比較してみる。

↑上の写真の上側がTGM、下側がGMだ。

駒のサイズが微妙に違うが、全長はほぼ同じ。
私の手首周り実寸17cmに合わせた長さだ。

コマ数は、TGMが12コマ,GMは13コマ。


↓左がTGM、右がGM。
GMの方が全体に華奢な感じだ。
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↓コマの大きさだけでなく、左右端の金具の大きさも異なる。
リング金具は、TGMの方が太く、直径も大きい。
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↓留め金具も同様にTGMの方が太く大きい。
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そして実は見た目だけでなく、着けた感じもかなり違う。

TGMは明らかにゴツく、かなり体格の大きい人でないと合わない。
私は身長が180cmと比較的大きいため、なんとかTGMでも着けられる。

だが本来は、外国人の太い腕の方が似合うのかもしれない。

またTGMはゴツい分、カジュアルな感じになる。
しかしゴージャスな雰囲気が出るのはTGMだ。

一方、GMは男性ならほぼ誰でも合うのではないだろうか。
通常のチェーンブレスよりは太目になるが、慣れてしまうとこのくらいのサイズでないと寂しさを感じる。

私はビジネスでもGMをさり気なく着けている。

さらにこの二つのブレス、実は”音”が全く違う。

シェーヌダンクルは、もともとデザイン的にコマが太めだ。
そのため着けていると腕を動かすごとに、コマがぶつかり合ってカラカラと良い音がする。


その音が、GMは丁度心地よい音を出してくれる一方、TGMは少し太めの重い音がする。
私はGMの軽やかな音が好きだ。
いつも右手にこのブレスをしているが、右手を振る癖が付いてしまった。

使用頻度は圧倒的にGMの方が多い。
GMは軽快で着け心地が良いからだ。

それでもTGMをすると、なんとなく気分が高揚する。
シルバーの重いブレスレットは、それを着けることによって、気分のギアを一段上げることができる。

船の”錨の鎖”をモチーフにしたシェーヌダンクル ブレスは、”絆”を象徴する。
どちらのブレスも、今では私にとって、無くてはならないモノになっている。


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2011年12月26日 (月)

【詳】:HERMES ガムケース イエロー

→基本記事

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エルメスのガムケースは、もともと限定品だったような気がする。
それが、あまりに評判が良かったので、製品になった。

ただこのガムケース、”板ガム”用だ。

板ガムは、今ではあまり人気が無い.
最近はコンビにでも見かけなくなった。
ほとんど”粒ガム”に席巻されてしまったようだ。

私は板ガムの方が好きなので残念だ。

このガムケースも買ってしばらくは、板ガムを入れて使っていた。

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しかし、ちょっと気分を変えるための食べ物が、粒ガムやフリスクのようなミント系タブレットに変わり、このケースも別の使い方をするようになった。

今はハンコケースとして使っている。

このガムケースをハンコケースにするというアイディアは、発売当時からあったものだ。
雑誌にもそんな記事が載っていた。

実際にハンコを入れてみると使いやすい。

せっかく高いハンコケースなので、ハンコも今では手に入りにくい象牙のハンコを入れている。

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実印として使っているハンコなので、なくすととても面倒なことになる。
このケースに入れておけば、しまい込んでも目立つため、簡単には見失わないだろう。

このガムケースの大きさなら、もっと太目のハンコでも大丈夫だ。
社印のようなしっかりしたハンコを入れておくのにも最適だ。


もともとガムを入れるには、もったいないほどよく出来たケースだ。
大切なハンコを入れる方が、合っているのかもしれない。


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2011年12月22日 (木)

【詳】:HERMES クルー・ド・セル カフリンクス

→基本記事

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エルメスのセリエカフスは、こんな綺麗な化粧箱に入っている。
エルメスオレンジが眩しいほどだ。

↓まるで宝石箱のようだ。
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↓箱の内部はホワイトだ。
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↓カフスはゴムで留めるようになっている。
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↓オレンジとホワイトとシルバーがよくマッチして美しい。
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カフスそのもののデザインは極めてシンプル。
セリエのデザインは、もともと洋服のボタンに似ている。
そのため、このカフスはシャツの袖口を留めた時に、極端に目立つことはない。

ちいさなシルバーのボタンが付いているようにも見える。
しかし、無垢のスターリングシルバーでできたカフスには確かな存在感がある。

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このカフスをしていて、それがエルメスと気づく人はかなりお洒落に関心がある人だろう。
ちなみに私は今まで気づかれたことは無い。

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それでも、このカフスをして出かけるときは、袖口がぐっと引き締まった感じを受ける。

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服装は”締める”という動作が基本だ。

シャツの前を締める(ボタンを留める)。
ネクタイを締める。
ベルトを締める。
靴紐を締め、結ぶ。
上着の前を締める(ボタンを留める)。

袖口も同じように締めなければならない。
シングルカフスシャツを普通のボタンで留めるか、ダブルカフスシャツをカフリンクスで留めるか。
好みによるだろうが、カフリンクスで留め、合わせた袖口を締めたときには、明らかに気分も引き締まってくる。

服装のあらゆるところを締めていく毎に、気持ちも引き締まっていく。
ユニクロのカジュアルウェアでは絶対に味わえない感覚がそこにはある。

スーツが高級品でなくても、締めるところをきちっと締めたときの感覚は、一種の高揚感を伴う。
服装に対する先人の知恵は、形だけでなく精神にまで影響を及ぼす。

そんな高揚感を知らずに働くのはもったいないことだ。
仕事そのものの結果にも影響を与える。


このエルメスのカフスは、最も気持ちを引き締めて事に臨みたいときに用いる。
結果は必ずついてくる。


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