カテゴリー「【基】軸モノ」の記事

2012年3月12日 (月)

☆【基】;EDWARD GREEN エドワードグリーン チェルシー #808

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表記サイズ:8 1/2 ウィズ:D
インソール記載 8 1/2 9 D 808 46044

・ブランド:EDWARD GREEN(エドワードグリーン)
・モデル名:CHELSEA(チェルシー)
・カラー:CHESTNUT(チェスナット)
・ラスト:808

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これは、エドワードグリーンのチェルシーだ。
ラストは202ではなく808だ。

私が最も気に入っている靴の一つだ。

履き心地などは、いまさら言うまでもないだろう。

↓ワックスなど塗らずとも、乳化クリームだけでピカピカの艶だ。
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靴は男の持ちモノの中でも最も難しいモノだと思う。
特に日本人にとっては難しいモノだ。

世の中には靴好きの人がたくさんいる。
雑誌やブログなどでも綺麗な靴がたくさん紹介されている。
皆、家の中でしか履いていないように見える。
私とは少し考え方が違うようだ。


まだ私は、本格高級革靴に対して何かを語る資格がないように思える。
それは、自分自身がそれほど靴を履き込んでいないと感じるからだ。

モノは使い込んでこそ、はじめてそのモノの本質がわかるものだ。
靴はまだそこまで行っていると実感できないのだ。

それでも一旦現在の考え方をまとめてみることにした。

その人のお洒落やモノに対する姿勢を見るのに最も適しているのは、靴と時計だといわれている。

靴、特に革靴は、素人が見ても値段の差がすぐにわかるほど、価格に正比例した顔を持っている。
また、足に履き地面を歩くという過酷な環境で使うモノなので、使い方と手入れの具合が最も顕著に現れる。

少しでも手入れをおこたれば、すぐにボロボロになる。
手入れをしっかりし、長年使うとオブジェのようにもなる。

つまり靴は、その人の収入や生活、ひいては精神性までもが一瞬でわかってしまうある意味最も恐ろしいモノだ。

だからこそ、一瞬で顧客を判断しなければならない職業の人たちは靴を見て判断する。
手入れをきちっとした良い靴を履いていると、欧州ではその人の扱いが違ってくる。

欧米人と日本人の靴に対する考え方の違いも見逃せない。

欧米人は、どうやら靴は自分の足の一部だと思っているようだ。
だから朝一旦履いたら一日中脱がない。
完全に自分の体の一部分なのだ。

こうしたことから欧米では靴にまつわる逸話も多い。

おそらく生まれたときら、折にふれ靴に対する教育をされてきたに違いない。

一方で日本人はと言えば、靴は”履物”だと思っている。
もともと草履や下駄の文化だ。

だから頻繁に脱ぐものだとも思っている。
10万円を超える高級革靴を履いていても、安い飲み屋の座敷に上がるときには靴を脱がなければならない。

日本人が本格的に靴を履くようになったのは、たかだか戦後になってからだ。

これくらい欧米と日本では、靴に対する考え方が違う。
なのに、靴だけをそのまま輸入しても、靴文化は輸入できない。

自分で、本格的な高級革靴を履いてみると分かることがある。

例えばソールだ。
基本はレザーソールだが、これは日本では合わない。
もともと欧州の石畳用に発達したソールだ。
レザーソールは雨に弱い。
滑るし、すぐにカビが生える。

私は雨の日は絶対にレザーソールの靴は履かない。
どんなに頑張っても滑って転びそうになる。
危なくて履けない。
冗談ではなく、命の危険すら感じる。
電車のホームで滑ったら...。

日本では一年の1/3が雨だ。
本格的な高級革靴は決して実用的ではない。

落合正勝氏のように、良い靴ほど雨に強いということも言えるだろう。
しかしそれはあくまで革靴どおしの比較だ。

ラバーソールの方が圧倒的に実用性が高いのは確かだ。


また都会の通勤ラッシュで履いたら、踏まれてボロボロになる。
勇気があったら10万円を超える靴を通勤ラッシュで履いてみると良い。
たちまちアッパーが擦り傷だらけになる。
アッパーの傷は修復不能なので、何年も使い続けることが難しくなる。

結局日本では、運転手付きの役員クラスでないと本格高級靴を毎日履くことは難しい。

私自身も結局、利用頻度が低くなってしまっている。

日本の靴好きの人の靴が妙に綺麗なのも、”自分の足”になるほど履いていないからだろう。

しかし、靴とは魅力的なモノだ。

まず素材がいい。
高級な革を使用している。
たっぷりとパティーナが出る。

手入れも楽しい。
たっぷりと時間を掛けて楽しむことが出来る。
手を掛けただけの手ごたえもある。

デザインも豊富で選ぶ楽しみもある。

奥の深いモノだけに、まだその入り口にしか立つことができていない。


服装を揃えるときに、まず靴から選べと言われる。
しかし最後もやはり靴だろう。

イタリアでも上着を選ぼうとすれば、どの靴に合わせるか聞かれる。
やはり基軸は靴だ。

最初から最後まで、一本の軸を通すなら靴がそれになることは間違いないだろう。


靴が本当にわかる頃には引退しなければいけない歳になっているかもしれない。

私も色々な靴を履いてみたが、今はエドワードグリーンがあればそれでいいと思うようになった。

エドワードグリーンを10足揃え、普段履きにするために、年収を一桁上げることを真剣に考えている。

チェルシーが自分の足になるほど履きこんでみたいものだ。


kk-vuitton

2012年1月23日 (月)

☆【基】:ボシュロム レイバン ウェイファーラー(Wayfarer) サングラス

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ボシュロム社製(MADE IN USA)
フレーム:エボニー
レンズ:
 オリジナル:G-15(ダークグレイ)
 変更:グレイ(可視光線透過率50%)
サイズ50mm

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アビエイターが機能性モデルの代表だとすると、このウェイファーラーはファッション性モデルの代表だ。

ウェイファーラーが発表されたのは、アビエイターに遅れること16年、1953年のことだ。
それまで、機能性一辺倒だったサングラスの歴史に大きな転換点を与えたのが、このウェイファーラーだ。


このサングラスの高いデザイン性に目をつけたのは、映画俳優、ミュージシャン、アスリートたちだった。
ファッション文化をリードする彼らが、こぞってサングラスを掛けはじめたのだ。
ボブ・ディランがレコーディング時にまで外さなかったという逸話もある。

こうした流れが、ただの道具がファッション・アイテムへと変貌し、一つの文化を形成するまでに至る。

それまでは、サングラスに対する印象は極めて限られたものだった。
それを必要とする専門職か盲人の使うものだったのだ。

なぜウェイファーラーがその転換点を演じたのかは興味深いところだ。

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それはウェイファーラーの特徴を見てみるとわかってくる。

 ・ウェリントン型
 ・テンプルとフレームの鋭角な傾斜角を持った鋭いデザイン
 ・極太のプラスチックフレーム
 ・丈夫な構造
 ・快適なフィット感

アビエイターの丸い印象に比べ、全体にかなり尖った印象を与える。
デザインを見るかぎり、強いインパクトを与えることを意図して作られた感がる。


素材も特徴的だ。
アビエイターのメタルの細いフレームに比べ、プラスチックを採用しフレームが太くなった。
これにより存在感も強くなっている。

フィット感が増したことは、ロックなどの激しい音楽の流行やスポーツにもうまく適応した。

この極めて強い印象のサングラスは、個人主義の台頭の中で強いアイデンティティを求める文化とうまく波長が合ったのだろうと推測される。


”ウェイファーラー”とは、”旅をする人”,”あちこちに歩く歩行者”,”旅人”といった意味だ。
専門職人だけでなく、誰もがこのサングラスをしてあちこち旅をするというコンセプトが感じられる。

+++

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私が最初に買ったレイバンもウェイファーラーだったと記憶している。
黒フレームの普通のウェイファーラーだ。

しかし私は、長年ウェイファーラーを使いながら、どこか違和感を感じ続けてきた。
なぜか自分には似合わないと思い続けてきた。

特に黒フレームのウェイファーラーは、徐々に出番が減っていった。
最初に買ったものは、紛失してしまっている。


今考えると、太い黒フレームに濃色のG-15レンズ、それに独特の傾斜した鋭い形。
この3つの要素が揃うと、印象として強すぎたのだと思う。

日本ではまるで泥棒か犯罪者のような印象さえ感じてしまう。
子供に泥棒の絵を描かせると、このサングラスを掛けさせるだろう。


そこで後年、フレーム,レンズ,形状の3つの要素うち、どれかを少し印象のやわらかいものにすることを思いついた。

フレーム:黒ではなく、ブラウンなどやわらかい色を選ぶ。
レンズ:レンズの色を薄くする。
形状:ニューウェイファーラーなどの少しやわらかい形を選ぶ。

これによって、ウェイファーラーが一気に違和感なく使えるようになった。

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このウェイファーラーは、ビンテージ物で80年代ボシュロム社製(米国製)だ。

フレームが黒なので、レンズを交換した。
薄めの色に変更することにより、全体の印象をやわらげたのだ。

このレンズは可視光線透過率50%に設定してある。
オリジナルレンズ(G-15)が、可視光線透過率15%なので、かなり印象が違ってくる。

他人から、掛けている人の眼が見えるので、かなりやわらかい印象が得られる。
ちょうどメガネとの中間的な使い方ができるし、冬でも違和感が無い。

それでも、紫外線はほぼ100%カットしてくれるので、サングラスの機能としては万全だ。


残念なのは、ガラスではなくプラスチックレンズだということだ。
オリジナルはガラスレンズなので、味わい深い。


↓外したオリジナルG-15レンズ
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↓”砂打ち”と呼ばれるレンズの刻印
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30年近く昔のビンテージフレームは、つくりは決して精緻ではないし、頑丈でもない。
それでも現行品には無い独特の味わいを持っている。

今は、新しいレンズとうまく共存してくれている。

↓テンプルの飾金は、シンプルな鋲だ。

現行のようなレイバンマークではない。
テンプルのレイバンマークは、90年代以降に採用されたものだ。

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↓ビンテージフレームは、シャープな現行品に比べて、全体的に温かみがある。
それでもこの当時から、前面の鋭い傾斜がこのサングラスを特徴付けている。

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↓モノトーンの持ちモノとの相性も良い。

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最近はレイバンのビンテージが高騰気味だ。

本当に良いモノは、世紀を超えて価値が認められる。
ただし少しバブリーな高騰はいただけない。


kk-vuitton

2012年1月20日 (金)

☆【基】:ボシュロム レイバン メタル アビエイター(Aviator) サングラス

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ボシュロム社製(MADE IN USA)
フレーム:ゴールド
レンズ:#3(ミドルグリーン)
サイズ58mm

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アビエイターは、レイバンを代表するモデルだ。
サングラスの歴史の中でも、基軸となる原型モデルでもある。

「アビエイター」とは、「飛行士」という意味。
飛行機を操縦する人だが、「パイロット」より古い言葉のようだ。

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このアビエイターは、もともとボシュロムが米空軍から依頼され、パイロットの目を守るために開発されたサングラスの市販モデルだ。

特徴は以下の3点。

①ティアドロップ型のワイドレンズ
 人間の目の動きと同じ範囲をカバーし、最大の視野を確保する。
②ラージメタルフレーム
 耐久性、衝撃性に優れたメタルフレームを採用。
③ストレートテンプル
 ヘルメットを装着したままでも着脱が出来るように、テンプルやモダンがストレートに設計されている。

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合国軍最高司令官総司令部(GHQ)総司令官であるダグラス・マッカーサーが愛用していたサングラスとしても有名。

Douglas_macarthur


また1986年のアメリカ映画『トップガン』で、トム・クルーズがかけていたモデルでもある。

Tom_cruise


このアビエイターの派生系モデルも数多く作られている。

1938年には屋外で働く人のために「OUTDOORSMAN(アウトドアーズマン)」がリリースされた。
またシューティング用にデザインされた「SHOOTER(シューター)」も人気がある。

私の所有する、このアビエイターは、ボシュロム社製(米国製)のヴィンテージモノだ。
製造年を具体的に特定できないが、おそらく80年代頃だと思われる。

基本的な作りは、現行品とそれほど変わっていない。

ただし大きな違いが一つある。
それはレンズだ。
このアビエイターには、”#3”と呼ばれるレンズが装着されている。

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#3は、1937年にレイバンで最初に開発されたレンズ。
可視光線透過曲線が眼の光に対する感受性曲線に近く、眼が自然に対象をとらえることができるとされている。
「3番」,「シャドー3」,「レイバングリーン」とも呼ばれる。
可視光線透過率は29%、色はミドルグリーンだ。

私は、このレンズがとても気に入っている。
特にミドルグリーンの色が好きだ。
深みのある上品なグリーンだ。
サングラスを掛けたときの見え方も確かに自然だ。

現行のレイバンサングラスのレンズの主流は、G-15系のレンズだ。
このレンズも良いレンズではあるが、ダークグレイの色が少し味気ない。
また可視光線透過率が15%しかないので、かなり暗い。

やはり#3のミドルグリーンの温かみのある色と明るさが好きだ。

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残念なことに、1999年にルックスオティカにレイバン事業が売却された後、この#3レンズは廃盤となってしまい、今では手に入れることができない。

現在では、このグリーンレンズを惜しんで、”ヴィンテージグリーン”といった名前で、#3に近いグリーンのガラスレンズを入れたサングラスが発売されたりしている。

その意味で、#3の大きなレンズがはめ込まれたこのアビエイターは、私にとってとても貴重なサングラスだ。

そんなお気に入りのサングラスだが...。
この前、娘がこのサングラスを見て、「カマキリの眼みたーい」と言っていた。

うーん。
子供のセンスにはかなわない。


kk-vuitton


2011年12月14日 (水)

☆【基】:ROLEX OYSTER PERPETUAL DATEJUST 18KYGコンビ ピラミッドローマン Ref.16233

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ムーブメント:自動巻
素材:K18YG/SS
ダイヤル:ピラミッドローマン
重 量:104.2g
サイズ:35mm
防 水:100M防水
シリアルナンバー:XXXXXXX

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これは、ロレックスのオイスター・パーペチュアル・デイトジャストだ。


各ブランドには、顔というものがある。
フラッグシップモデルと言ってもよい。

ロレックスの顔と言えば、このオイスター・パーペチュアル・デイトジャストだろう。
ドレス系ラインナップの筆頭だ。
ロレックスと言えばまずこのオイスターの形を思い浮かべる人は多い。

販売個数が一番多いのもこのモデルだ。
それゆえロレックスが考案,改良した最新機構は優先してこのモデルに搭載されてきた。

ロレックスには3大発明なるものがある。
その発明を名前に冠したのが、このオイスター・パーペチュアル・デイトジャストだ。

3大発明とは...。

①オイスターケース
英オイスター社が開発しロレックスが1926年に採用した世界初の完全防水ケース。
オイスターとは貝のカキのこと、カキの殻のように高い機密性を保つという意味を込めたのだろう。
無垢の金属塊を削りだして作られた堅牢なケース本体と、潜水艦のハッチようなスクリュー式の裏蓋とリューズで構成される。

②パーペチュアル機構
これは自動巻き機構だ。
1933年に特許が認可されている。
今では当たり前のようになった自動巻きだが、当時は手巻きしかなかった。
パーペチュアルとは永遠という意味だが、腕につけているかぎり永遠に動作するということだろう。

③デイトジャスト機構
独特な日付チェンジ機構のこと。
それまでの日付表示は、日付が変わるときに表示がゆっくりと変わっていた。
デイトジャストは、長針が12時を横切るとカシャっと音を立てて日付が変わる。
誤差はプラスマイナス5分程度らしい。
ゆっくり変わる日付のダラダラ感がアナログ的でいいという人もいる。
しかしロレックスはシャキッと変わることにこだわった。

この3大発明を全て搭載したフラグシップモデルがこのシリーズの時計だ。

+++

このモデルは、バリエーションも豊富だ。
ケースは、ステンレス,ホワイトゴールド,イエローゴールド,ピンクゴールドなどの組み合わせや無垢製品がある。
またダイヤル(文字盤)は、本当に多くの色や素材の種類が用意されている。
インデックスも、バータイプ,ローマンタイプ、アラビアンタイプ,ダイヤモンドスタイプなど豊富だ。

私は、ステンレスとイエローゴールドのコンビで、”ピラミッドローマン”という少し変わった文字盤を選択した。

これは写真では分かりにくいが、文字盤表面が小さなピラミッド型のでこぼこ模様で形成されている。
色は白ではなくアイボリーだ。
オフホワイトだと少し安っぽくなるが、アイボリーの文字盤は落ち着いた高級感と清潔感を兼ね備える。
この文字盤に金色の立体的なローマ数字が乗せてある。

購入当時発売されていた全てのモデルを見て、これが一番気に入って購入した。
今でも正解だったと思う。

+++

ドレッシーで、どこにしていっても恥ずかしくないスタンダードな時計だ。

海外,国内あらゆるところに連れて行った。
ビジネスでもプライベートでも重要な場には必ずこの時計をしてきた。

手放せない逸品だ。


kk-vuitton

2011年9月18日 (日)

☆【基】:Louis Vuitton M21423 コトヴィル Cotteville 45 ハードトランク

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サイズ (幅×高さ×マチ): 45cm x 34cm x 15cm

-モノグラム・キャンバス
-トランク
-ハンドル(素材:ヌメ革)
-ライニング(素材:ウォッシャブルテキスタイル)
-トリミング(素材:レザーとリベット)
-真鍮金具(色:ゴールド)
-真鍮コーナープレート(色:ゴールド)
-S字型ロック開閉式(キー付き、留め金2つ)
-ネームタグ付き(取り外し可、素材:ヌメ革)
-サイズ展開:40、45、50(50はスペシャルオーダー品)


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これは、私が最初に買ったヴィトンのハードとランクだ。

トランクとしては小型だが、最もバランスの良い大きさだ。
2~3泊くらいなら、この大きさで十分だ(女性はつらいかも)。

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いつの頃からだったか正確には憶えていないが、このヴィトンのハードトランクが欲しくて欲しくて仕方なかった。
まだ若い頃だった。
20代だったと思う。
そのころは一生使える”モノ”は、まだほとんど持っていなかった。

なぜそれほどまでに欲しいと思ったのか?
一言で言えば、”香り?”、”雰囲気?”、なかなか適当な言葉が見当たらない。
つまり、欧州の長い歴史を凝縮したバッグが醸し出す何かに感応したからだと思う。

ヴィトンのハードトランクには、欧州の貴族文化,クラフトマンシップの継承,旅の形態の変遷,庶民の台頭、さまざまな歴史が凝縮されている。

それを感じ取るのに理屈は必要無いのかも知れない。
見ればわかる。
決して他には存在しないバッグだ。

このバッグを真似して作ろうと思う人はいないだろう。
なぜなら同じように作れないからだ。

ヴィトンの定番の旅行用バッグといえば、今も昔も”キーポル”だろう。
荷物がたくさん入るし、使わないときは畳んでしまうこともできる。
とても便利なバッグだし、コストパフォーマンスも良い。

だが私はキーポルを一つも持っていない。
ヴィトン好きとしてはとても珍しいことなのかもしれない。

このハードトランクを無理して購入したときも、まわりはみなキーポルを持っていた。
ハードトランクは、今も当時もキーポルの3倍の値段だ。

私は今でもそれだけの価値があると感じている。
ヴィトンのハードトランクは、それを所有し使ったことがある者のみが真価を実感できる。

しかしそれを使いこなすのは至難の業だ。
たっぷりと重い歴史が染み込んでいるのだから。


kk-vuitton

2011年7月 9日 (土)

☆【基】:ヴェルサーチ VERSACE ネクタイ

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ネクタイはフランス語では、クラヴァット(Cravate)という。

その由来は、ルイ14世がクロアチア人の兵隊が首に巻いていたものを、「あれは何か?」と侍従に問い、間違えて「クラバット(クロアチア兵)です」と答えたことによるとされる。

真偽は不明だが、日本でも「鞄」の由来が明治天皇のご発言に関係していることと同じように歴史の偶然だろう。


18世紀に近代紳士服の基礎ができて以来、その基本は絶対的シンプリシティだ。
スーツといえばダークスーツ、シャツといえば白かブルー。
人目を惹かないことが、逆にお洒落の完成度の高さを表しているとも言われる。

そんな中でネクタイは、シンプルな服装世界の”華”であり、”要”でもある。

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ネクタイには、不思議な魔力がある。
この魔力は地球上ならほぼ世界中で通用する。

それは、ネクタイをしているだけでその人が真っ当に見えるという魔力だ。
たとえそのネクタイが100円ショップで買ったものでも、その魔力は変わらない。

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写真のネクタイは、ヴェルサーチのものだが、このネクタイも魔力を秘めている。
私は、このネクタイを20年以上前に購入した。

この20年間使わずにしまっておいたわけではない。
逆に多いときには月に数回、少ないときでも月に1回は必ず使ってきたように思う。

特に重要なイベントの時は、公私を問わずこのネクタイを締めてきた。
そして、どんな困難だと思われる状況をも一緒に乗り切ってきた。

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20年以上も使い続けてきたにもかかわらず、ほとんど痛みがない。
同じころに購入した他のタイは、とっくに擦り切れて姿を消していった。

手入れはほとんどしていない。
クリーニングにもほとんど出していない。
(落合正勝氏は、ネクタイをクリーニングに出さないことを勧めている。)

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ヴェルサーチの魔力なのか、このネクタイの魔力なのかはわからないが、私にとってのラッキータイであることは間違いない。


デザインは、全体がシンメトリー柄の刺繍織で仕上げられ、豪華で手の込んだ作りとなっている。
他のヴェルサーチのプリントタイほど派手ではなく、それでいてイタリアのデザインセンスを感じさせる。

このネクタイの魔力の前には、20年という歳月は全く無力だ。


ネクタイなど、所詮使い捨てだと思ってきた。
色や柄、幅は、激しく変わる流行に押し流され、すぐに古臭くなる。
また使っていると、角がすれてみすぼらしくなる。

これまで、数えきれないほどのネクタイを締めてきた。
そのなかで、このヴェルサーチのタイが、最も信頼できる。

ここまで人生の表舞台で付き合ってもらったのだから、最後までついてきてもらおう。


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2011年5月23日 (月)

☆【基】:チェスの駒

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これはチェスの駒セットだ。

チェスは欧米ではメジャーなボードゲームだが、日本ではあまり人気が無い。
将棋があるから当然かもしれないが、私は将棋は指さないが、チェスは楽しんでいる。
特に最近は、一人チェスをしたり、チェスのソフトを利用したりと、一人で論理思考に徹している。


この駒セットは、かなり古いモノだ。
メーカーも国籍もわからない。
素材もよくわからない。

ただ、手作りで一つ一つ彫られたものだということはわかる。
型にプラスチックを流し込んで作られた量産品ではない。

黒い駒は天然石のようだ。
白い駒は何かの骨だろうか。

いずれにしても、桁違いに高いモノではなかったと記憶しているので、象牙などの高級素材ではなさそうだ。
それでも、丁寧に彫り込まれた造形は手作りの香りがする。

それぞれの駒は適度な重厚感がある。
その重みを感じながら、チェスボードの上で駒を進める。
天然素材から手に伝わってくる感触は、思考にもダイレクトに影響する。


論理的に手を詰めながら、全く別のことを考える時間は至福の時でもある。


kk-vuitton

2011年5月 9日 (月)

☆【基】:Louis Vuitton M47546 ポッシュ・トワレット 15

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「ポッシュ・トワレット」の 一番小さなモデル


サイズ (幅×高さ×マチ): 15cm x 10cm x 4.5cm

-モノグラム・キャンバス
-化粧用ポーチ
-ライニング(防水素材)
-真鍮金具(色:ゴールド)
-ファスナー開閉式(レザータブ付き)
-マチ付き

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2011年4月30日 (土)

☆【基】:BELFIORE ベルフィオーレ シューホーン

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素材:スターリングシルバー
サイズ:幅36mm×長さ120mm(折畳70mm)

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これは携帯用のシューホーン(靴べら)だ。

鉄にクロームメッキした安い靴べらはよく見かけるが、シルバーでできたものはなかなか無い。
シルバー専業のベルフィオーレ(BELFIORE)ならではの逸品だ。

小ぶりで軽いが、靴を履くときはしっかりと踵を受け止めてくれる。
無垢のシルバーの手になじむ感触が、メッキとは違う質感を感じさせる。

デザインンは一般的な折畳型だが、踵を乗せる部分は靴の中へと自然に踵を導いてくれる形だ。

柄の部分が裏側に折れ曲がり、長さが半分ちかく短くになり、鞄やポケットに収納しやすくなる。
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実はこのシューホーン、かなり使い込んで、硫化で黒ずんでいた。
今回、久しぶりに’TOWN TALK シルバーポリッシュ クロス’で磨きこんだ。

すっかり元通りの輝きを取り戻し、新品同様になった。
小キズもだいぶ目立たなくなった。

ヴィトンのトランクの金具などに使われている真鍮は磨かない方が味が出てくる。
しかしシルバーは、硫化による黒ずみがあまり美しいとは言えない。
それに、シルバーは金やプラチナに比べても反射率が高く、もともととても美しい輝きを持っている。
だから私は、シルバー製品に関しては、定期的に磨きをかけることにしている。

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中世ヨーロッパの貴族は、銀食器をたくさん所有していた。
それには幾つかの理由があったようだ。

ひとつは、高価な食器を多数所有するという経済的優位性の誇示。
もう1つは、銀は毒に反応して変色するため、毒殺を未然に防ぐため。
また、銀そのものは殺菌作用を持っているため、食中毒の防止、転じて魔除けなどの意味もあったようだ。

ただ銀食器は、すぐにくすんでくるため、その管理に使用人(執事)を雇う必要があり、これもステータスの一つとなっていた。

現代では銀食器を使うことはあまりないが、指輪などに銀を用いる理由の一つも魔除けの意味合いが残っているからだとも言われている。

シューホーンにシルバーを用いるというのは、贅沢な気もするが、殺菌作用があるのであれば、意外と清潔で、合理的な選択かもしれない。

kk-vuitton

2011年4月24日 (日)

☆【基】:Leatherman Wave マルチツール

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17 tools including wire strippers and diamond-coated file
One hand access to two locking blades
Weighs only 8 ounces
Leather sheath
25-year guarantee

サイズ:102×33×19mm(収納時)
160×48×19mm(プライヤー使用時)
重量:230g
材質:100% ステンレススティール

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これは、レザーマンのマルチツールの代表的モデルだ。
かなり前に購入したものなので、最新モデルではない。
機能は以下の通り。

・ニードルノーズプライヤー
・レギュラープライヤー
・ワイヤーカッター
・ハードワイヤーカッター
・クリップポイント ナイフ(刃渡り約6.8cm)
・波刃ナイフ
・ノコギリ
・木工/金属用ヤスリ
・ダイヤモンドヤスリ
・ハサミ
・マイナスドライバー(大)
・マイナスドライバー(中)
・マイナスドライバー(小)
・マイナスドライバー(極小)
・栓抜き/缶切り
・ワイヤーストリッパー
・ヒモ取付リング

マルチツールと言えば、ビクトリノックスやウェンガーといったスイスメーカが有名だ。
両社はもともとアーミーナイフを作るナイフメーカーだ。
マークも似ていて区別がつく人はほとんどいないのではないだろうか。
そう思っていたら、2005年にビクトリノックスがウェンガーを買収した。
ブランドそのものは残しているようだ。

一方この、レザーマンは米国のナイフメーカーだ。
本格的なプライヤーが付いているのが特色。
これがかなり使える。
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また米国防総省が制定した軍用調達規格=MIL規格(Military Standard)を満たす強度を持っている。
そのためか、ビクトリノックスなどと違ってオールステンレス製で、重さもある。
本格的ツールだが、その分携帯性は損なわれる。
私は車に常備している。

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マルチツールは、様々なツールが一体になっている分、それぞれのツールの使いやすさは犠牲になっている。
ハサミを使おうと思っても、引っ張り出すだけでひと苦労だ。
ナイフなどは、引き出すときに自分の手を切ってしまいそうになる。
そんな中でもレーザーマンのマルチツールは、比較的安心してそれぞれのツールが使える。
ただ付いているだけのオマケ的なものではなく、きちっとツールとして使用に耐える。

こうしたマルチツールは、いざという時に備えて用意しておきたいモノだが、都会暮らしではいざという時はめったに来ない。
今回の震災でも出番はなかった。
直下型地震でも来た場合は必要になるかもしれない。

レーザーマンのマルチツールが一つあると、とりあえす安心だ。


kk-vuitton

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