カテゴリー「ネクタイ」の記事

2012年4月 5日 (木)

【基】:ヴェルサーチ VERSACE ネクタイ2

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古いブランドネクタイはバブルの匂いがする。

特に柄が問題だ。
大きく、不規則で、派手な柄は普遍性が無い。
少し危ない世界の人に見える。

一方で、今でも生き残っているのは、柄が小さく、規則的に配置されたものだ。

ネクタイの柄は小さいほど”上品”とされている。

水玉模様のネクタイで考えるとわかりやすい。

最も上品なのは、紺地に白のピンドットだ。
世界中の公式の場でも通用するネクタイだ。

一方で、このドットが大きくなると、まるでピエロがして出てきそうな柄になる。
公式の場や、ビジネスでは着用できない。

ヴェルサーチのネクタイにも色々なパターンがある。

このメデューサをモチーフとしたパターンは、私が最も気に入っているものだ。
メデューサの顔が幾何学的に配されているネクタイは、相当の数出回っていた。
私も何本も所有している。

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ヴェルサーチの派手なネクタイの中でも、世紀を越えて生き残っているのは、やはり柄が小さいものだ。

おそらく、このネクタイの柄の大きさくらいが限界だろう。
これ以上大きくなると使用不可だ。

遠目に見るとブランドがわからない。

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一流のブランドは、やはり造りがしっかりしている。
何年経っても、安心して使える。

10年を越えてもシルクは艶を失わない。

とりあえず、ずっと使えるネクタイが20本もあれば十分だろう。
と考えつつも増えてしまうのがネクタイだ。

使い捨てにならないものを選ぶようにしたいものだ。


kk-vuitton

2012年3月14日 (水)

【基】:Salvatore Ferragamo ネクタイ

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これはフェラガモのネクタイだ。

フェラガモは言わずと知れたイタリアの靴ブランドだ。

残念ながら私はフェラガモの靴も革小物も持っていない。
このブランド、あまり好きではないのだ。

イタリアに行ったときは、必ず注目するブランドではあるが、食指が全く動かない。

フェラガモの靴が履きやすいことは、足を入れてみればわかる。
しかし、いくら履きやすくても、デザインのフィーリングが合わないから駄目だ。

ところが、フェラガモの非主力商品であるネクタイは、なかなかいい。

ほとんどが小紋の上品なプリント柄が中心だ。

柄そのものも非常に遊び心がある。


↓卵が割れて鳥が生まれる柄。
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↓ネクタイのつくりもしっかりしている。
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エルメスのプリント柄ネクタイと少しかぶるデザインでもある。

それでも小紋柄のネクタイは何本あってもいいものだ。
上質のシルクにプリントされた小紋柄は、何年経っても古くならない。

エルメスのタイとともに、フェラガモのタイも大切にしている。


kk-vuitton

2012年2月25日 (土)

【基】:HERMES ネクタイ①

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これは、エルメスのちょっと変わった色のネクタイだ。
薄いオレンジ?
ベージュ?
なんとも言えない色だ。

柄も変わっている。
なにやら牧歌的な雰囲気が漂う、のどかな柄だ。

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エルメスの製品展開には「三本の柱」があると言われている。

①鞄を中心とした皮革製品
②スカーフやネクタイといったシルク製品
③プレタポルテ

その他にも、時計、宝飾品、フレグランス、食器など、様々なカテゴリーのモノを市場投入してきた。

ネクタイは、三本柱の一つであるシルク製品だ。
シルク製品は、1937年のスカーフの製造に始まる。

1951年にロベール・デュマ・エルメスが4代目社長に就任した後、シルクスカーフと香水に力を入れた。

特にスカーフではシルクスクリーンの技術を採用した。
それまでの木版とは違う鮮やかな発色で差別化に成功。
技術的にも揺るぎない地位を確立する。

そして1960年代にはこの技術をネクタイに応用し、それ以来、動物柄や幾何学模様の遊び心溢れる製品を出し続けている。

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エルメスのネクタイは、単体では極めて上品なモノだ。

しかし、このネクタイが夜の世界でプレゼントに利用されるようになったり、ニセモノが大手百貨店で販売される騒ぎがあってから、どうもイメージが良くない。


他人からプレゼントされたネクタイを締めるというのは、めったに無いことだ。
普通ネクタイは、自分のセンスで選ぶからだ。

ビジネスシーンで、最も目立つ位置にぶら下げるモノだけに、他人に決めて欲しくない。

唯一他人から貰ったネクタイで使えるのは、紺無地だけだ。
紺無地で織りや素材が違うものは、応用範囲が広いので使い勝手もいいからだ。


エルメスのネクタイは、柄も織りも、そしてシルクの質感も最高だ。

自分で選んだエルメスのネクタイを、さりげなく、上品に使いこなせるようになりたいものだ。


kk-vuitton

2011年12月11日 (日)

【基】:Louis Vuitton ネクタイ①

型番不明

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これはルイ・ヴィトン・ジャパンの25周年記念ネクタイだ。

限定品に興味があったわけではない。
シンプルで使いやすい小紋柄のネクタイを購入しに行ったら、これが目に付いたのだ。

ブルー地に、ヴィトンのマークの一つである星が幾何学的にあしらわれている。
その柄が小さく上品だ。

写真では分かりにくいかもしれないが、プリント柄ではなく織り柄だ。

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↓裏には「LOUIS VUITTON JAPON 25ans」というタグが付いている。
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ヴィトンのネクタイはブランドイメージよりかなり地味に作られている。
まあヴィトン男性ラインが概して地味目なので、当たり前かもしれない。

とにかくヴィトンのネクタイはブランドをダイレクトに主張しない。

遠めに見たらヴィトンとはわからないだろう。
近くで見ても気が付かないかもしれない。

しかし、質感、手触り、締め心地どれをとっても文句は無い。

他のブランドに比べれば、価格は高めかもしれない。
それでも、それだけの価値は十分にある。

一方ヴィトンで販売されている商品の中では、最も安いアイテムの一つがこのネクタイだろう。


ネクタイはいくつあっても困ることは無い。
派手な目立つ柄ではなく、小紋を基調としたシンプルなタイは、時の流れに影響を受けにくい。
何年経っても使っていける。

特に上質なシルクを使ったネクタイは、風合いが落ちることが無い。
ただし、下手なクリーニングに出して、ペチャンコにアイロンを掛けられたら、もとに戻らない。


ヴィトンの店舗に行く度にネクタイのコーナーは必ずチェックする。
気に入ったものがあれば時をおかずに購入する。
いつ廃盤になるか読めないからだ。

「いつか欲しい」などと思っていると廃盤になっていることがある。
移り変わりの激しいアパレル系のアイテムに対し、「いつか」というのは「いらない」ということと同じだ。

ネクタイを買いに行ったのではないのに、ネクタイを買うのは、それだけ欲しいと思った時だけだ。
それだけフィーリングが合ったモノは、迷わず購入する。

幸いなことに、いかにヴィトンであっても、ほとんどのネクタイはそこまで欲しいと思わない。
おかげで、ヴィトンのネクタイだけを20本も30本も買うような羽目には陥っていない。


kk-vuitton


2011年9月 6日 (火)

【基】:pierre cardin パンサー ネクタイ

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これは、ピエール・カルダンのネクタイだ。

私の持ちモノの中では珍しいブランドだ。
ピエール・カルダンのモノは、ほとんど所有していない。

それでもこのネクタイだけは、10年前ショップで一目ぼれして購入した。

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ブルー系の涼しげな地に、パンサーの白いシルエットが小紋としてあしらわれている。
パンサーといえば黒豹が好きだが、白いシルエットが新鮮だった。

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上質なシルクが使われているためか、閉め心地がすこぶる良い。

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ピエール・カルダン(Pierre Cardin:1922年~)はフランスのファッションデザイナーだ。
カルダンがディオールの弟子だったことはよく知られている。
しかし、それより有名なのはライセンスビジネスの第一人者ということだろう。

ブランドの使用権を他者に付託し、ライセンス料を徴収するというビジネスは、今に至っては極めて評判が悪い。
ブランドマークを貼り付けるだけで、価格が何倍にもなるというブランドビジネスの印象を世界に広めたからだ。

シーツ、スリッパ、タオル、カーテン、あらゆるものに”P”マークが入っていた時代があった。

しかしブランドの広がりを制御しきれず、最後はブランドの魅力そのものが薄まってしまい、その価値を斜陽化させていった。
一言で言えば自滅だ。

価値というものは、一定の範囲内で成立するものだ。
その範囲を制御するのが極めて難しい。


だが、そんな荒波を乗り越え、未だにピエール・カルダンは存在している。
ピエール・カルダン ジャパン

ピエール・カルダン氏本人も、20世紀最後の巨匠と呼ばれ、90近くになった現在もその活動を停止したとは聞いていない。

2010年には創立60周年のファッションショーに登場している。
若いころよりずっとカッコいいと思うのは私だけだろうか。

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氏の真骨頂は、やはりオートクチュールの天才的デザインセンスだろう。
そこから誰よりも早く、プレタポルテに踏み出したのも氏の先見性によるものだろう。

いずれにしても魅力的な人物だ。


kk-vuitton

2011年8月 9日 (火)

【基】:GUCCI 濃紺 モノグラム ネクタイ

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ネクタイの基本色は濃紺だ。

柄は、「ストライプ」「小紋」「ドット(水玉)」「ソリッド(無地)」色々ある。
その中でも、ピンドット(小さい水玉)が最もフォーマルだと言われる。
次にフォーマル性が強いのは、柄の極めて小さい「小紋」だ。
いずれも、公式の場でも通用するネクタイだ。

とはいえ、それほど公式の場に出ることのない庶民には、それほどお堅いルールは必要ないだろう。
(またまた落合正勝氏にしかられるかも)


私は公式と言っても、大企業の社長どおしが顔を合わせる場に立ち会うくらいが最も公式の場だ。
日本企業のトップは、ドレスコードにうるさくない。
というよりは、あまり知識がないようだ。

そのため、それほどネクタイの柄にも気を使うことはない。

それでも、たまに雑誌記者を集めて会見に臨んだり、海外のカンファレンスに出席する場合は、少しだけ地味(?)にしようと心がけている。


このグッチの濃紺のネクタイは、そんなときに着用している。
遠目には特定のブランドとわかりにくく、小紋の柄に見える。

写真には少し明るめの色に写っているが、実際は濃紺の地だ。
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長年、一緒に公式の場をいくつも踏んできた。
大きな失敗をしなかったのも、このネクタイのおかげもあると思っている。

海外にも連れて行った。
国際感覚も染みついているに違いない。

グッチの同じような柄のネクタイを他にも何本かそろえたが、いざというときには、このネクタイに手が伸びてしまう。

ビジネスマンにとって、ネクタイは身につける相棒なのかもしれない。


kk-vuitton

2011年7月30日 (土)

【基】: BALLY バリー ネクタイ

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これはバリーのネクタイだ。

バリーは、150年の歴史を誇るスイス発祥のブランドだ。
靴のブランドというイメージが強かったが、現在ではトータルファッションブランドに成長した。

バッグも魅力的な商品が多い。
やわらかい革を使用し、独特な色使いのストラップと組み合わせて独自のスタイルを主張している。

一方、ネクタイはあまり有名ではない。
バーバリーやチェスターバリーなどと間違えられそうだ。


このネクタイ、品の良いオレンジ色をベースに、小さなスクウェアーが斜めにあしらわれている。
スクェアー柄にはところどころに、”B”の文字が刺繍されている。

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全体にしっかりした織りで少し厚手に作られ、締め心地も良い。

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実はこのネクタイも使い始めてから10年を超えている。

このネクタイとの出会いは、イタリアのヴェネツィアだ。
ヴェネツィアにあるバリーの路面店。
妻が靴を欲しいといって入った。

履きやすそうな黒い革のスニーカーに足を入れている妻を横目に、私はこのネクタイに手を伸ばしていた。
色合いと全体の高級感が一目で気に入った。

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最近ヴェネツィアにも行っていないので場所を忘れてしまった。
今でもあるのだろうか?

地図で調べると、サンマルコ広場とリアルト橋の中間あたりにあるようだ。


大きな地図で見る

ゆっくり靴を選ぶ妻を待つ間、ネクタイを包んでもらった女性の店員と少し話しをしたのを覚えている。
「日本のどのあたりから来たのか?」とか「イタリアではどの都市から来て、どこに行くのか?」といったことを聞かれた。

現在イタリアは共和国だ。
歴史的には、ローマ帝政期あり王政時代ありと、多くの変遷があった。
それでも、もともとギリシャ時代に成立した都市国家の伝統か、各都市の個性が非常に強い。
都市そのものが独立国のような自負心の独特の文化を持っている。

イタリアを旅し、現地の人たちを話すと、”他の都市にはいかずに、わが町に滞在したほうが良い”と勧められる。
バリーの店員も自分の街を愛し、旅人にはできるだけ自分の街に長くいて、その良さを知って欲しいと言っていた。

日本のように、どこの都市に行っても、金太郎飴のような国に住んでいると、イタリアの都市文化は羨ましいものだ。


そんな旅の思い出をたっぷりと吸収したネクタイは、日本の都会の中で揉まれること10年超。
全く色あせることなく、優しいオレンジ色がいつも元気を与えてくれる。


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2011年7月 9日 (土)

☆【基】:ヴェルサーチ VERSACE ネクタイ

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ネクタイはフランス語では、クラヴァット(Cravate)という。

その由来は、ルイ14世がクロアチア人の兵隊が首に巻いていたものを、「あれは何か?」と侍従に問い、間違えて「クラバット(クロアチア兵)です」と答えたことによるとされる。

真偽は不明だが、日本でも「鞄」の由来が明治天皇のご発言に関係していることと同じように歴史の偶然だろう。


18世紀に近代紳士服の基礎ができて以来、その基本は絶対的シンプリシティだ。
スーツといえばダークスーツ、シャツといえば白かブルー。
人目を惹かないことが、逆にお洒落の完成度の高さを表しているとも言われる。

そんな中でネクタイは、シンプルな服装世界の”華”であり、”要”でもある。

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ネクタイには、不思議な魔力がある。
この魔力は地球上ならほぼ世界中で通用する。

それは、ネクタイをしているだけでその人が真っ当に見えるという魔力だ。
たとえそのネクタイが100円ショップで買ったものでも、その魔力は変わらない。

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写真のネクタイは、ヴェルサーチのものだが、このネクタイも魔力を秘めている。
私は、このネクタイを20年以上前に購入した。

この20年間使わずにしまっておいたわけではない。
逆に多いときには月に数回、少ないときでも月に1回は必ず使ってきたように思う。

特に重要なイベントの時は、公私を問わずこのネクタイを締めてきた。
そして、どんな困難だと思われる状況をも一緒に乗り切ってきた。

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20年以上も使い続けてきたにもかかわらず、ほとんど痛みがない。
同じころに購入した他のタイは、とっくに擦り切れて姿を消していった。

手入れはほとんどしていない。
クリーニングにもほとんど出していない。
(落合正勝氏は、ネクタイをクリーニングに出さないことを勧めている。)

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ヴェルサーチの魔力なのか、このネクタイの魔力なのかはわからないが、私にとってのラッキータイであることは間違いない。


デザインは、全体がシンメトリー柄の刺繍織で仕上げられ、豪華で手の込んだ作りとなっている。
他のヴェルサーチのプリントタイほど派手ではなく、それでいてイタリアのデザインセンスを感じさせる。

このネクタイの魔力の前には、20年という歳月は全く無力だ。


ネクタイなど、所詮使い捨てだと思ってきた。
色や柄、幅は、激しく変わる流行に押し流され、すぐに古臭くなる。
また使っていると、角がすれてみすぼらしくなる。

これまで、数えきれないほどのネクタイを締めてきた。
そのなかで、このヴェルサーチのタイが、最も信頼できる。

ここまで人生の表舞台で付き合ってもらったのだから、最後までついてきてもらおう。


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