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2012年2月10日 (金)

【記】:メガネの歴史①

人間の体は、色々な部分に設計上の欠陥があるように思う。

そもそもすぐに疲れて使いにくい。
手入れが悪いと言われれば、その通りかもしれないが...。
手入れの手間もかかりすぎる。
人間が作り出した機械の方が良く考えられていたりする。

メガネの需要は、人間の眼が老化に伴って近くが見えなくなる老眼に起因する。
これもある意味で欠陥だろう。
近視という不具合もあるが、全員ではない。
老眼は全ての人に共通する眼の老化現象で、長生きするかぎり不可避だ。


現存する最古のレンズは、古代ニネヴェの遺跡から発見された。
ニネヴェとは、古代メソポタミア北部にあったアッシリアの都市だ(前700頃)。

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研磨された水晶製の平凸レンズだった。
火をおこすための神聖な道具として用いられていたようだ。
紀元前の古代にこうした道具が使われていたのは驚きだ。

ローマ時代には、セネカがローマ図書館で水球儀を透かして文字を拡大することによって書物を読んでいた。
また、皇帝ネロはエメラルドのサングラスをして闘技観戦をしていた。

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【中世】:

”メガネ”の発明に関しては諸説ある。
欧州だという意見もあれば、中国だとする説もある。

しかし現在、1280年~1300年の間のイタリアだというのが定説になっているようだ。
歴史は言ったもの勝ちだ。


最初のメガネのレンズは老眼用の凸レンズだった。
緑柱石か石英片を研磨したものだ。

一方、フレームは真鍮製か鉄製だった。

形は、虫眼鏡のようにレンズに棒がついたものか、これを二つ繋いだようなものだ。
今のメガネとはかなりかけ離れているものだった。

初期のメガネは、書物にいつも接していた修道僧に使われた。
書物を読まない貴族階級は、メガネを権力の象徴として利用した。

いずれにしても、大部分の一般の人びとには不必要なものだった。

◆メガネの原型
中世に発明されたメガネは、レンズが全て真円だった。
つまり、真円のレンズをフレームで繋いだ形がメガネの原型だ。

↓中世のメガネ『メガネの文化史』より
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現代でも愛用する人が多い、いわゆる”ロイド型”がメガネに近い。

ロイド型は、アメリカの喜劇役者ハロルド・ロイドがかけたのでこの名前がついた。
主にセル素材が用いられ、レンズも大きめで直径5cmほどある。

金属フレームの真円レンズも含めると、”ラウンド型”という名前で整理できるのかもしれない。

私もいくつか愛用している。
レトロ感が表現できるデザインだが、レンズが大きいと間が抜けて見えなくもない。
そこで私は、レンズ径が3~4cmの小さめなものを選択した。


結局、この形が一番作りやすかったのだろうと思う。
また合理的な形でもある。
一方で、デザイン性の発展は、この原型を超えて無限に広がることとなる。


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