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2012年1月24日 (火)

【基】:シデ博物館 (Side Muzesi) ヘルメス像(頭部)

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これは、トルコのシデ博物館所蔵のヘルメス像(頭部)のレプリカだ。


↓ヘルメス像(頭部) Side Muzesi
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ヘルメスはフランス語で 「エルメス」 と発音する。
そうだあのブランドのエルメスだ。
いつも混同してしまう。

シデ(Side)は、トルコの地中海沿岸にあるリゾート地だ。
私は行ったことはないが、ギリシャ,ローマ時代の遺跡とリゾートが共存する風光明媚な場所らしい。


大きな地図で見る


次のような遺跡群があるようだ。
古代遺跡好きにはたまらない。
私も一度は行ってみたいと思っている。

〔アポロン神殿,アテナ神殿,列柱通り,ローマ浴場跡,劇場跡,アゴラ,ディオニソス神殿,王宮,考古学博物館,水道橋〕

そんな町にあるシデ博物館に、このヘルメス像は所蔵されている。


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ヘルメス(HERMES)は、ギリシア神話に登場するオリュンポス十二神の一柱だ。

旅人、泥棒、商業、羊飼いの守護神であり、神々の伝令役を務めるとされる。
能弁、体育技能、眠り、夢の神とも言われる。

非常に多能多才な神様だ。

翼の生えた靴を履いて、風よりも早く走り、手には使者の役を示す杖(ケリュケイオン)を持っている。
神々の中でも最も頭が鋭く、ずる賢く、すばしっこい神である。

↓ケリュケイオンの杖
Caduceus

ギリシャ神話は、読んでみてもいまいち要領を得ない。
おそらく数多くの史実や神話が口伝される中で、混ざり合い、溶け合ってしまったのだろう。

時間的な前後関係もよくわからない。
エルメスの父はゼウスで、母はマイアとされるが、これも定かではない。

神話と史実を分けることはできないが、ヘルメスの原型となる人物が古代に活躍したらしいことは推測される。

私はギリシャ神話の中でも、このヘルメスという神が特に好きだ。

非常に才能豊かで、軍事的にも強いが、ドロドロしたところが無い。

なぜか、乾いた風のようにカラリとした爽やかさを感じる。
地中海の風の様でもある。

ヘルメスのイメージは、青年として伝えられ、描かれ、刻まれてきた。
きっと、爽やかな青年のように生き、活躍した人物がいたのだろう。

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一方、人類史の中で”ヘルメス”という名が再び登場するのはエジプト。
その名は、”ヘルメス・トリスメギストス”だ。
この名前は「三倍偉大なヘルメス」といった意味になる。

ギリシャのヘルメス,エジプトの守護神トート,ローマ神話のメルクリウス(マーキュリー)、3つの神を合わせたほど偉大だと伝えられている存在だ。

しかし、これが実在の人物かどうかは定かではない。

ただその教えが『ヘルメス文書』として、編纂されて残っている。
紀元前3世紀から紀元後3世紀に至る600年間に、エジプトで製作された。

そしてその最重要書物が『エメラルド・タブレット』だ。
錬金術の奥義書と目され、人類が追い求めてきたが、その所在も真偽も定かではない。

ただギリシャ・ローマ神話から、エジプトの神秘主義思想までを包含した流れがあったことは事実だろう。

ここでもエルメスの名は、最高の知者として崇められてきた。

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このヘルメス像のレプリカは、私が持っている様々な美術品のレプリカの中でも最も気に入っているモノの一つだ。

基となった作品も傑作だが、このレプリカも実によくできている。
レプリカの方が、少し痩せて見える。
その分、知的な青年としてヘルメスを良く再現しているようにも思う。

このレプリカが机の上にあるだけで、空気が変わる気がしてならない。
張り詰めた程よい緊張感と、ギリシャの爽やかな風が、このレプリカの周辺には存在する。

多才なヘルメス神の智慧と勇気を、少しでも分けてもらえるだろうか。


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