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2012年1月13日 (金)

【記】:ハーモ美術館

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正月休みに、信州の諏訪湖半に建つ小さな美術館を訪れた。
ハーモ美術館だ。


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ハーモ美術館は、小粒だが明確な特徴を持った美術館だ。
「素朴派」の絵画を中心に収集している。

私は素朴派の中でも、アンリ・ルソーがとても好きだ。
そのため、これまでもこの美術館はよく訪れてきた。

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絵画や音楽と同様に、美術館というものも、それぞれ固有の波長のようなものを持っている。
自分の波長と合う美術館を見つけることができれば、こんな幸せなことはない。

いくらいい絵があっても、美術館そのものの波長が好きでなければ、よほどのことがないかぎり行かない。
ハーモ美術館は、波長がぴったり合う。

美しい諏訪湖のすぐ脇に建ち、開放的な前景と落ち着いた館内、そして素朴派の絵画たちが絶妙な調和をなしている。


入り口を入ると、いきなりダリの彫刻が出迎えてくれる。

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↓作品の右奥に貼られた説明文。
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時のプロフィール
サルバドール・ダリ(1904~1989)
彫刻 ブロンズ
1977年~1984年

カマンベールチーズを食べた時、ダリの中から柔らかい時計の概念が生まれた。
この現実を超えた時計のモチーフは、数多いダリの作品の中で繰り返し現れている。

ダリは忙しい毎日の中、時が止まってほしい、永遠を手に入れたいという願いを、
時計を溶かし歪ませることで実現させた。
プロフィール(Profil)とはフランス語で「横顔」という意味を持つ。
この溶けた時計にはダリの横顔が隠されているのが、わかるかな?

ダリがブロンズに作成した7点の内の2点目の、大変貴重な作品です。
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↓溶けて落ちそうだ。
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素朴派とは、他に職業を持ち、正式な美術教育を受けず、独学で作品を制作した画家たちのこと。
要するに日曜画家のような人たちだ。

主要所蔵作品の画家を見てみると、以下のとおり。

 アンリ・ルソー
 グランマ・モーゼス
 カミーユ・ボンボワ
 アンドレ・ボーシャン
 ルイ・ヴィヴァン
 マティス
 シャガール
 ルオー
 ダリ
 ミロ
 ミレー
 ビュッフェ

アンリ・ルソーは、素朴派の代表的画家だが、私が最も好きな画家だ。

この美術館では、以下5点を所蔵している。
『花』(1910年)
『果樹園』 (1886年)
『ラ・カルマニョール』(1893年)
『釣り人のいる風景』
『"モンスーリ公園の眺め"のための下絵』


↓『花』と『果樹園』のポストカードを購入した。
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↓館内から見た諏訪湖は、とても美しかった。
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↓湖畔を歩く小さな二人の影は、私の母と娘だ。
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↓冬の諏訪湖は、全面結氷することもある。
 この日は晴れたり、雪が舞ったりで、厳しい寒さだった。
 荒れた諏訪湖も美しい。
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はじめてこの美術館を訪れたのは、もう20年近く前になるだろうか。
それから何度も足を運んだ。
いつ行っても心を落ち着かせてくれる。

こんな美術館が自宅の近くにあったらどんなにいいだろうと思う。
毎日でも通いたくなる。
都会では望むべくもないだろう。


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