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2011年12月 8日 (木)

【基】:岡本太郎 太陽の塔 顔 ペーパーウェイト

サイズ:φ70mm,厚さ25mm
素材:不明

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このペーパーウェイトは、岡本太郎の”太陽の塔”の胴体部分にある顔をモチーフにしたものだ。
1970年の日本万国博覧会(大阪万博)の熱気と緊張感と活気が今でも残る逸品だ。

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岡本太郎の作品は、子供の頃から好きだった。

もちろん最初に出会ったのは、あの万博の”太陽の塔”だ。
ただ残念なことに実際に見ることができたのは、大人になってからだった。

関東の田舎で生まれ育ち、万博が大阪で開催された当時は小学生だった。

高度成長期真っただ中で、仕事が忙しかった両親に、関西まで連れて行ったもらえるはずもなかった。
関西に住む親戚に頼んで、万博のパンフレットやグッズを送ってもらうのがやっとだった。

そんな万博の中で私にとって最もインパクトが強かったのは、岡本太郎の太陽の塔だった。

どんな最先端のパビリオンや「月の石」などより、太陽の塔に魅かれた。
そんなおかしな小学生を周りは奇異な目で見ていたことだろう。

自分で何度も太陽の塔の絵を描いた。
粘土でも作った。

そして特に好きだったのは、なんといっても胴体部分の顔だった。

太陽の塔には、顔が3つある。
未来の顔:上部にある黄金に輝く顔。未来の太陽を表す。
現在の顔:胴体部分の顔。現在の太陽を表す。
過去の顔:背中の部分の黒い顔。過去の太陽を表す。

実はもう一つ地底の太陽の顔がある。
これはずっと行方不明になっているが、今年レプリカが公表されたようだ。

Imgp4133l

このペーパーウェイトは、現在の顔を再現している。
素材は金属だが詳細は不明。
ペーパーウェイトだけに、ずしりとした重みがある。


当時からこの顔が一番好きだなのだが、なぜこの顔が好きなのか、どうしてもうまく説明できない。

決して日本的な顔ではない。
西洋的だとも言えない。

無国籍だが魅力的な顔だ。
”すねた顔”などと言う人もいるが、私にはそうは見えない。

どこか思慮深く、何か重荷を背負って苦悩する顔に見える。
それも自分自身の小さな悩みではなく、もっと崇高な悩みを抱えている苦悩の表情だ。

それは力強く”現在”を生き抜く顔でもある。
苦渋の顔には、重みがあり、そして美しくもある。

子供心に魅かれたこの顔は、何十年たっても魅力を失わない。

芸術とはこういうものだろう。
流れ行く現実の中で、本質を掴み取り、それを作品で表現する。
時間に押し流されることなく、風化することも無い本質を掴んだ作品だけが、後世へと残っていく。


”太陽の塔”は、岡本太郎という芸術家の集大成であることは間違いない。
その中心部分の顔には、最も心血が注がれていることも確かだろう。

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このペーパーウェイト、40年以上前のモノだ。
岡本太郎が紡ぎ出した芸術の一端が、小さなモノに形を変えて残っている。

実用品だが、芸術の香りがプンプンする。
私の書斎の机の上は、このペーパーウェイトのお陰で、いつも格調が高くなっている。

太陽の塔の顔は、日本の独創的個性が生み出した、西洋の芸術に劣らない傑作の一つだ。


kk-vuitton

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