« ☆【基】:ROLEX OYSTER PERPETUAL DATEJUST 18KYGコンビ ピラミッドローマン Ref.16233 | トップページ | 【詳】:ゼロハリバートン SE3-LCB スリムライン・コレクション »

2011年12月15日 (木)

【基】:エルバン(J. Herbin) ガラスペン

Imgp1297l

これはエルバンのガラスペンだ。


ガラスペンは、”つけペン”の一種だ。
つけペンは、ペン先をインクボトルに浸し、自分でインクをつけながら書く筆記具だ。
万年筆などインクが内蔵されていて、自動でペン先に補充されるものとは区別される。

つけペンは、古くはいわゆる”羽根ペン”のことだ。
大型の鳥の羽根から作られるペンで、5世紀から19世紀中頃まで長い間利用されていた。

一方ガラスペンの歴史は意外に新しい。
発明は1902年だ。

もう一つ意外なことは、発明者が日本人だということだ。
それは、風鈴職人の佐々木定次郎だとされている。

当時ペン先が金属のつけペンもあったが、書ける量が少ないことで決して便利なものではなかった。
ガラスペンは、金属ペンよりも長時間書くことができる。
一度インクをつけると、葉書一枚程度は書ける。

また金属ペンと違い、どの方向にもペン先を滑らすことができ、書き心地も良い。

こうしたことから、ガラスペンは海外でも支持を受け、イタリア・ドイツ・フランスなど世界中に広まった。

+++

心臓部となるペン先は、溝が切られたガラスがネジって仕上げられている。
この溝に毛細管現象でインクが吸い上げられる。

Imgp1298l

実際に書いてみると、メーカーや価格によってか着心地が全然違う。

このエルバンのガラスペンは、価格がそれほど高くないこともあり、書き心地はごくごく普通だ。

Imgp3971l

ガラスペンは、決して現代のビジネスシーンで使えるペンではない。
繊細なペン先を気にしながらインクボトルに浸し、ゆっくりと書き、また浸す。
とてもそんな悠長なことはしていられない。

ビジネスシーンで最も早く自分の意思を文字に表現する手段は、パソコンのフルキーボードに向かって、両手でタッチタイピングで入力することだ。

口でしゃべるより早くタイプできる人もいる。

一方、ガラスペンで文字をしたためるという行為は、全くの対極にある。
この時代錯誤のペンは、逆に考えるなら、時代をさかのぼって文字を書く道具だ。

一旦、現代の忙しい時間を止め、つけペンしかなかった時代へと戻ってみる。
そして自分の意思を噛みしめるようにゆっくりと文字に表してみる。

そんなことをしたくなったときに使う道具だ。


お気に入りのインクと、時代を遡るタイムマシンのようなガラスペンの二つがあれば、休日は別の時代へとタイムスリップすることが出来る。


kk-vuitton

« ☆【基】:ROLEX OYSTER PERPETUAL DATEJUST 18KYGコンビ ピラミッドローマン Ref.16233 | トップページ | 【詳】:ゼロハリバートン SE3-LCB スリムライン・コレクション »

【基】本アイテム整理」カテゴリの記事

文具」カテゴリの記事