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2011年12月の32件の記事

2011年12月31日 (土)

【基】:梵字の額

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これは祖父の形見としてもらった額だ。

梵字が書かれているが、由来や何が書いてあるのか全くわからない。
どこかの高僧が書いたものだということだけ聞いている。

梵字は、梵語(サンスクリット)を表記するための文字だ。
サンスクリットは、古代から中世にかけてインドや東南アジアで用いられていた言語だ。
古語だと思いきや、現代でもインドでは憲法で認知された22の公用語の一つである。

その背景は宗教にある。
バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、シーク教、ジャイナ教の礼拝用言語なのだ。
つまり、宗教行為などでのみ用いられる特別な言語として利用されてきた。

リグ=ヴェーダや、仏典などがサンスクリットで記述されていたことは、人類史の中でのこの言語の重要性を示している。
ラテン語・ギリシア語とともに「三大古典印欧語」と称されることもあるようだ。

画家であり、僧侶でもあった祖父が、いつも壁に掛けていた額だ。
祖父が亡くなるまで、私が子供の頃からずっと同じ場所に掛けられていた。

いつも何が書いてあるか不思議に思いながら眺めていたのを覚えている。
古ぼけた額ではあるが、何か重みを感じずにはいられない雰囲気を持っている。

古代から数千年、宗教を中心に用いられてきた言語は、人類の歴史の重みと威厳を吸い込んでいる。
文字が人の心を映す鏡のようなものだとすれば、梵字は人類の何を映してきたのだろうか。

宗教の本質は、人の生きる意味とこの世を超えた世界を解き明かすことにあると思う。
ともすれば、近視眼的に生きがちな凡夫に対し、梵字が映し出す世界は、現世を越えた永遠の世界だろう。

意味のわからない梵字の羅列や、お経の世界をありがたがるつもりはない。
しかし、眼に見える物だけを追いかけ、眼に見えない物の価値に眼を向けない現代社会は大切なものを見失っているのではないだろうか。

2011年、大変な一年がやっと終わりを迎えようとしている。
日本という国をはじめ、公私共に苦難の年ではあったが、意義深い年でもあった。
得るものも大きかったように思う。

来年はどんな年になるだろうか。
2012年という年は、世界的にも様々な噂がささやかれている年だ。
どんな年になろうとも、充実した年にしていきたいものだ。


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2011年12月30日 (金)

【比】:HERMES シェーヌダンクルブレスレット

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【比較】**********************
HERMES シェーヌダンクルブレスレットTGM

HERMES シェーヌダンクルブレスレットGM
****************************

エルメスのシェーヌダンクル ブレスのサイズは、大きい方からTGM・GM・MM・PM・PPMの5つある。
私は、TGMとGMを愛用している。
この二つを比較してみる。

↑上の写真の上側がTGM、下側がGMだ。

駒のサイズが微妙に違うが、全長はほぼ同じ。
私の手首周り実寸17cmに合わせた長さだ。

コマ数は、TGMが12コマ,GMは13コマ。


↓左がTGM、右がGM。
GMの方が全体に華奢な感じだ。
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↓コマの大きさだけでなく、左右端の金具の大きさも異なる。
リング金具は、TGMの方が太く、直径も大きい。
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↓留め金具も同様にTGMの方が太く大きい。
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そして実は見た目だけでなく、着けた感じもかなり違う。

TGMは明らかにゴツく、かなり体格の大きい人でないと合わない。
私は身長が180cmと比較的大きいため、なんとかTGMでも着けられる。

だが本来は、外国人の太い腕の方が似合うのかもしれない。

またTGMはゴツい分、カジュアルな感じになる。
しかしゴージャスな雰囲気が出るのはTGMだ。

一方、GMは男性ならほぼ誰でも合うのではないだろうか。
通常のチェーンブレスよりは太目になるが、慣れてしまうとこのくらいのサイズでないと寂しさを感じる。

私はビジネスでもGMをさり気なく着けている。

さらにこの二つのブレス、実は”音”が全く違う。

シェーヌダンクルは、もともとデザイン的にコマが太めだ。
そのため着けていると腕を動かすごとに、コマがぶつかり合ってカラカラと良い音がする。


その音が、GMは丁度心地よい音を出してくれる一方、TGMは少し太めの重い音がする。
私はGMの軽やかな音が好きだ。
いつも右手にこのブレスをしているが、右手を振る癖が付いてしまった。

使用頻度は圧倒的にGMの方が多い。
GMは軽快で着け心地が良いからだ。

それでもTGMをすると、なんとなく気分が高揚する。
シルバーの重いブレスレットは、それを着けることによって、気分のギアを一段上げることができる。

船の”錨の鎖”をモチーフにしたシェーヌダンクル ブレスは、”絆”を象徴する。
どちらのブレスも、今では私にとって、無くてはならないモノになっている。


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2011年12月29日 (木)

【基】:フランチェスコ・ルビナート francesco rubinato シーリングスタンプ 青い炎

ハンドル:ヴェネツィアングラス 青い炎
スタンプ:ペガサス

Giovanniにて購入

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これは、イタリアの文具メーカーであるルビナート社のシーリングスタンプだ。

私が持っているシーリングスタンプの中でも最も美しいスタンプの一つ。


ハンドル部分は、ヴェネツィアングラスでできていて、まるで燃え立つ炎のようだ。
私がかってに、”青い炎”と名づけた。
もちろん職人によるハンドメイド。

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燃え立つ炎が、ガラスで再現できるとは、さすがヴェネツィアの職人だ。
こんな美しいスタンプは、スタンプというよりオブジェに近い。

ルビナートのスタンプは、ハンドルと別々に販売されている。
そのため、好きなスタンプを選んで、好きなハンドルと組み合わせて購入できる。

↓このハンドルには、ペガサスを合わせてみた。

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実はまだ、このスタンプ押してみたことが無い。

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以前からシーリングスタンプは好きだった。

意味も無く、いろいろなところに押してみたくなる。


+++

封蝋(シーリングワックス)を用いて、封筒や文書に封印する習慣は欧州のものだ。

勝手に開封されないための抑止として、ワックスで封をし、スタンプで紋章などを押した。
また公式文書,証明書類などの重要書類が、本物である事の証明として書類に添付された。

東洋のハンコの習慣に相当すると言ってもよいかもしれない。

シーリングワックスが朱肉なら、シーリングスタンプはまさにハンコだ。

ハンコと違うのは、朱肉にあたるワックスが立体的に形成できるため、紐やリボンなどと組み合わせて封印を作ることもできる。
例えば、ブランデーの口を封印するようなこともできる。

手紙にいつも同じシーリングスタンプを押せば、その本人が差し出したものであることの証明になる。
欧州ではスタンプの模様は、それを押した人物のシンボル(紋章,家紋)が用いられた。

+++

シーリングスタンプを押す習慣のない日本人から見ても、この欧州の習慣はなんとも優雅で貴族的に見える。
蝋燭の炎で、ゆっくりとワックスを溶かし、紙の上にたらして、スタンプを押す。

日々のせせこましい生活動作の中には無い何かがそこには感じられる。

ちょうど茶道や華道のような、優美な動作と精神性の収斂のようなものが感じられる。


便利なデジタル化された環境下では、封蝋で封印したいと思うような手紙を書くことはほとんど無くなった。
しかし、欧州のこうした優雅な習慣と、それを行う道具にはとても魅かれるものがある。


年に何度かGiovanniを訪れては、欧州の優美な文具たちと対面し、気に入ったものを購入してくるのが、いつしか楽しみとなった。

来年もまたスタンプを見つけに行こうと思う。


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2011年12月28日 (水)

【基】:Maton EBG808TE Tommy Emmanuel model ギター

Top:Solid AAA Sitka Spruce
Side:Solid Queensland Maple
Back:Solid Queensland Maple
Neck:Queensland Maple
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood
Machine Head:Grover 102C
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:Black
Binding:B&W
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:AP Mic
Nut width:44.1mm
Scale:647.7mm
Case:Original "Hiscox" Hard Case

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これはトミー・エマニュエルが弾いているギターだ。
トミーのシグネチャーモデルでもある。

メーカーは、日本ではあまりなじみの無いオーストラリアの老舗ブランドメイトン(Maton)。
トミーいわく日本のYAMAHAのようなメーカーだそうだ。


これはとても変わったギターだと思う。

まず大きさ、00サイズより若干大きめか。
小ぶりで今時としては、変わった大きさのギターだ。

音は...。
トミーの演奏を聴いてもらえばわかるが、物凄く良い音がする。
キラキラでプリプリのアコースティック音だ。
理想的なアコースティックの音とはこういう音かもしれない。

マーチンとは違ったキラキラ感がある。
音の厚みも抜群だ。

↓本当にこれと同じ音がする!↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

面白いのはこの素晴らしい音、ピックアップ経由オンプラグでアンプに繋いだときに出る音なのだ。
実際自分で弾いてみるとわかるが、生音はいたって普通のギターだ。
音量も生ではかなり小さい。

このギターの真骨頂は、あくまでアンプに繋いだときに発揮されるのだ。

どうやら秘密は、”AP-Micピックアップ・システム”なるものにあるようだ。

アンダーサドルのピエゾピックアップと、サウンドホール付近に仕込まれたコンデンサマイクの2系統で音を拾う仕組みだ。
内蔵されたプリアンプでその二つをミックスできるようになっており、ピエゾのほうには[Low][Mid][High]のイコライジングが可能だ。


ここからは推測だが、このピックアップ・システムが、ギター内で生み出される理想的アコースティック音を綺麗に拾い上げてくれるようにチューニングされているようだ。
このノウハウが他のギターには無い音を実現しているように思う。

一方、ボディーそのものも決して手抜きはしていない。
トップにAAAシトカスプルース、バック&サイドにはクイーンズランドメイプルを使用。
ボディは全てサテンフィニッシュ(つや消し塗装)になっていて、独特な雰囲気を持っている。

さらに、このギター物凄く頑丈にできているようだ。
トミーの動画を見るとわかるが、完全に打楽器と化している。
トミーのギターは、殴る叩くで、ボディー表面がボロボロになっている。

ある楽器店の店員が、「マーチンならあんなことしたらすぐに壊れてしまう」と言っていた。

演奏性も高く、小型で抱えやすい上に、ネックが握りやすく、弦高を低くしてフィンガースタイル向けにすれば、弾きやすいことこの上ない。

とにかく変わったギターだが、私は気に入っている。
なにしろトミーのあの音がそのまま再現できるからだ。


オーストラリアには行ったことがない。
あまり関心がなかったからだ。
しかし、こんな独自のギターとトミーのような天才ギタリストを排出する地に興味が出てきた。


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2011年12月27日 (火)

【記】:ROLEX OYSTER PERPETUAL DATEJUST デザインの輪郭

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ロレックスのオイスター・パーペチュアル・デイトジャストは、とても洗練され、完成された輪郭を持っている。

腕時計のイメージはこの形だ、という人も多いのではないだろうか。

こうして輪郭を切り出してみると、そのモノに込められたデザインの意図が浮き彫りになる。

腕時計のスタンダードな形と、それに豪華さを加えるという意図が見て取れる。

シンプルな針とダイヤルとは対照的に、細かく山形に刻まれたフルーテッドベゼルが豪華さを強調している。

実際フルーテッドベゼルは、とてもよく光を反射する。
その光が砕いたガラスの破片のように細かく散乱する。

これはダイヤモンドカッターで精密に山形にカッティングされているためだ。

しかし、フルーテッドベゼルは単なる装飾ではない。
機能的側面からもデザインされているのだ。

このベゼルの山形の刻みは、ベゼルをケースにねじ込むためのものでもある。
これにより高い防水性能を確保することができる。

またブレスの細かさも、豪華さを強調している。

5列で構成されたブレスは、各コマのパーツが細かく分かれ、その一つ一つのデザインがとても美しい。
この細かなブレスのデザインは、フォーマル性も備える。

そして全体のバランスだ。
どこかがほんの0.1mm大きさが違ってもバランスが崩れる。

一旦本物を使うと、外観が違うニセモノをいとも簡単に見抜くことができる。

なぜなら、毎日見ていた本物が頭に焼き付いているからだ。
ニセモノは遠目に見ても違和感を感じるようになる。
その違和感は、0.1mmの寸法の違いでも見抜いてしまう。


デザインはそれほど微妙なバランスの上に成り立っていると言っても良いのではないだろうか。

そんなモノの輪郭を切り抜くのはとても神経を使うことだが、やってみるとそのモノの良さがさらに分かるようになる。

この時計もよく考えて作られていることは確かだ。


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2011年12月26日 (月)

【詳】:HERMES ガムケース イエロー

→基本記事

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エルメスのガムケースは、もともと限定品だったような気がする。
それが、あまりに評判が良かったので、製品になった。

ただこのガムケース、”板ガム”用だ。

板ガムは、今ではあまり人気が無い.
最近はコンビにでも見かけなくなった。
ほとんど”粒ガム”に席巻されてしまったようだ。

私は板ガムの方が好きなので残念だ。

このガムケースも買ってしばらくは、板ガムを入れて使っていた。

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しかし、ちょっと気分を変えるための食べ物が、粒ガムやフリスクのようなミント系タブレットに変わり、このケースも別の使い方をするようになった。

今はハンコケースとして使っている。

このガムケースをハンコケースにするというアイディアは、発売当時からあったものだ。
雑誌にもそんな記事が載っていた。

実際にハンコを入れてみると使いやすい。

せっかく高いハンコケースなので、ハンコも今では手に入りにくい象牙のハンコを入れている。

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実印として使っているハンコなので、なくすととても面倒なことになる。
このケースに入れておけば、しまい込んでも目立つため、簡単には見失わないだろう。

このガムケースの大きさなら、もっと太目のハンコでも大丈夫だ。
社印のようなしっかりしたハンコを入れておくのにも最適だ。


もともとガムを入れるには、もったいないほどよく出来たケースだ。
大切なハンコを入れる方が、合っているのかもしれない。


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2011年12月25日 (日)

【基】:クリスマスツリー ピンバッジ

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これはクリスマスツリーの小さなピンバッジだ。
私はキリスト教徒ではないが、こんなものを持ちモノにつけては、ひそかに他人の宗教を一緒に祝っている。

クリスマス・イヴとクリスマス当日の過ごし方は様々だろう。
しかし一般的に欧米の国々では、クリスマスは家族で過ごす日とされている。
そしてイヴは、あくまでその準備のための日なのだ。

一方で日本では、イヴは恋人と過ごす日という認識が強いようだ。

このあたりが、キリスト教圏と日本の違いが出ているところかもしれない。

大多数のキリスト教徒ではない日本人は、クリスマスは子供の頃からただのお祭り的イベントだった。
そこに宗教色はほとんどない。

日本人は宗教に対して肝要と言えば肝要だ。
よそ様の宗教のイベントを拝借して、かってな解釈で取り入れてしまう”ゆるさ”がある。

ほとんどの日本人は、聖書もまともに読んだことが無ければ、クリスマスや復活祭の宗教的意味も知らない。
それでもお祭りの形だけは真似てしまう。

しかし表面だけすくい上げても核心に触れることは出来ない。

あえてキリスト教徒になりたいとは思わないが、宗教に対しては知的関心が高い。
そして「聖書に語られているような奇跡があったと思うか?」と問われれば、「YES」と答えるだろう。
ある意味で、現代のキリスト教徒以上に信じているかもしれない。

人間の能力は一人ひとりみな違うし、イエスのような能力を持った人間がこの世に存在した可能性も否定できない。
またそうでなければ、2000年の時空間を超えて、その名が伝わることはないだろうとも思う。

釈迦やマホメットに関しても同じようなことが言えるだろう。

違った人が、違った見方で、違った言葉で、違った国で、違った時代に説いた宗教は、本当は一つの事実を異なる側面から捉えていたのではないか。

少なくとも歴史の風説に耐え、生き残った宗教の本質は同じではないか。

私にはそう思えてならない。


モノへのこだわりと同じくらい、精神性にもこだわりたい。
宗教は本来、最も尊いものなのかもしれない。


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【基】:ジョルジュ・ルオー Christ

Georges Rouault (1871-1958)
Christ, 1937-38
Oil on canvas
67 x 48 cm
Private collection

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これは「20世紀最大の宗教画家」と言われたジョルジュ・ルオーの『キリスト』だ。
残念ながらこれは複製画ではなく、ポスターの額装だ。

+++

ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault) (1871-1958)は、20世紀を代表するフランスの巨匠画家。

日本では印象派の有名画家に比べ知名度は低い。
私は以前から好きな画家の一人で、展覧会があると聞くと足を運んできた。


画風は独特で、黒く太い描線と鮮やかな色彩でモチーフを力強く描き出す。
モチーフは、ルオーが敬虔なカトリック教徒であったことも影響して、宗教的色彩を帯びたものが多い。
一方、道化師や娼婦、家族や母子といった一般世俗の人びとなども泥臭く描き続けた。

イエス・キリスト自身が、社会的には低俗とされる人びとへの救済を惜しまず生きたように、ルオーもまた社会の光が当たらない部分に目を向け、自らの筆で光を当て続けた。


ルオーの生い立ちは、家具職人の子としてパリに生を受けたところから始まる。
ステンドグラス職人の徒弟として修行を積みつつ、絵画の修練に励み、1891年エコール・デ・ボザール美術学校に入学している。

そこで出会ったギュスターヴ・モローに師事し、アンリ・マティスらとともに学んだ。

ルオーはフォービズムに分類されることもあるあが、本人は自分はフォーブではないと言っていたようだ。

ルオーの画風は、ステンドグラスの影響を受けているのだろう。
太く縁取られた線と鮮やかな色彩は、ステンドグラスそのものだ。

ルオーの絵には、なんとも言えない温かみを感じる。
人間臭さや泥臭さを愛し、人間に対する愛情を感じる。

+++

この『キリスト』は、うつむくイエスの横顔が大胆に描写されている。
自らの行く末を悟りつつも、多くの人びとへの愛のために、命を掛けて神を説いたイエス。
その悲しみと優しさと苦悩が、一枚の絵の中に見事に描き出されている。

イエスは伝道を開始してより3年、日々命の危険を感じ、薄氷を踏むような緊張感の中で生きた。
その時代的緊迫感と、対照をなすイエスの愛と優しさが、この絵の中に共存している。

イエスの頭上には、その後の彼の運命を暗示するがごとく、赤い一筋の雲が掛かった背景が描かれている。

2000年以上経っても人類に影響を与え続けるイエス・キリストも凄いが、その人物を大胆に、そして見事に描きだしたルオーという画家も凄い。


「美術は職業ではない。信仰と絶対の奉仕を強いる聖なる司祭の技なのだ。そして崇高な芸術が精神的なものの一番高いものなのだ。」 - Georges Rouault


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2011年12月24日 (土)

【基】:天使の置物

Made in Spain
left-and-right pair

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これは居眠りをしている子供の天使の置物だ。
左右一対で棚などに置く。

置いた棚の端から天使の手がはみ出しているところがかわいい。
また背中の羽根の部分がリアルな造形で、本当に天使が舞い降りたようだ。

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天使は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教における、神のみ使いとしての霊的な存在だ。
つまり神々と人間の中間的な存在だ。

天使長ミカエルを筆頭とした7大天使が最も有名だが、本来成人した男性のイメージだった。

しかし天使のイメージが通俗化するにつれ、近世以降、無垢な子供の姿や女性的な姿、やさしい男性の姿を取って表現されるようになった。


私は子供の天使といえば、いつもラファエロの絵画の中に登場する天使を思い出す。
たとえば、『システィーナの聖母』に描かれた天使だ。

↓絵の下の部分に二人の天使が描かれている。
Photo

↓なぜかつまらなそうな、ふてくされた感じの天使だ。
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このラファエロの絵は、全体の絵よりこの天使の部分だけが有名になっている。
この部分だけを切り出して額に入れている複製商品もあるくらいだ。


無垢な子供は、見ているだけでも天使を感じさせる。
だから子供の天使が登場したのだろう。

しかし一方で、子供のいたずらっぽい人間的な側面が、逆に子供の天使象にフィードバックされている気がする。
人間的な子供の天使があちこちでいたずらをしているイメージだ。


クリスマスイブの今夜は、こんな天使もきっと忙しいことだろう。
あちこちに舞い降りては、幸福といたずらを振りまいているかもしれない。

このオブジェのように寝てはいられないだろう。


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2011年12月23日 (金)

【記】:ヴェネツィアの仮面 組み合わせ

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ヴェネツィアの仮面は、フルフェイスのものと、ハーフフェイスのものを組み合わせることによって、バリエーションが楽しめる。
↑上の写真は、フルフェイスの仮面2に、仮面3を組み合わせたものだ。

動きのある仮面3とのより組み合わせにより、躍動感が増した印象だ。

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↓仮面1
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↓仮面2
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↓仮面3
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↓これは、仮面2に仮面1を組み合わせたものだ。
赤と白という難しいコントラストを使った仮面1との組み合わせだが、意外にマッチしている。

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+++

これらの仮面は、同じお店で購入したものではない。
しかし製作元がおなじなのか、テイストが極めて似ていて組み合わせても違和感が無い。

こうした仮面の組み合わせによって、立体感が生まれ、豪華さが増す。
ただ単純に壁に飾るだけではなく、組み合わせることで新たなオブジェとなる。


年末にヴェネツィアの仮面の埃を払い落としながら、来年は久しぶりにイタリアに行きたいと考えた。
少し仕事の余裕を作り必要があるだろう。


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2011年12月22日 (木)

【詳】:HERMES クルー・ド・セル カフリンクス

→基本記事

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エルメスのセリエカフスは、こんな綺麗な化粧箱に入っている。
エルメスオレンジが眩しいほどだ。

↓まるで宝石箱のようだ。
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↓箱の内部はホワイトだ。
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↓カフスはゴムで留めるようになっている。
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↓オレンジとホワイトとシルバーがよくマッチして美しい。
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カフスそのもののデザインは極めてシンプル。
セリエのデザインは、もともと洋服のボタンに似ている。
そのため、このカフスはシャツの袖口を留めた時に、極端に目立つことはない。

ちいさなシルバーのボタンが付いているようにも見える。
しかし、無垢のスターリングシルバーでできたカフスには確かな存在感がある。

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このカフスをしていて、それがエルメスと気づく人はかなりお洒落に関心がある人だろう。
ちなみに私は今まで気づかれたことは無い。

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それでも、このカフスをして出かけるときは、袖口がぐっと引き締まった感じを受ける。

+++

服装は”締める”という動作が基本だ。

シャツの前を締める(ボタンを留める)。
ネクタイを締める。
ベルトを締める。
靴紐を締め、結ぶ。
上着の前を締める(ボタンを留める)。

袖口も同じように締めなければならない。
シングルカフスシャツを普通のボタンで留めるか、ダブルカフスシャツをカフリンクスで留めるか。
好みによるだろうが、カフリンクスで留め、合わせた袖口を締めたときには、明らかに気分も引き締まってくる。

服装のあらゆるところを締めていく毎に、気持ちも引き締まっていく。
ユニクロのカジュアルウェアでは絶対に味わえない感覚がそこにはある。

スーツが高級品でなくても、締めるところをきちっと締めたときの感覚は、一種の高揚感を伴う。
服装に対する先人の知恵は、形だけでなく精神にまで影響を及ぼす。

そんな高揚感を知らずに働くのはもったいないことだ。
仕事そのものの結果にも影響を与える。


このエルメスのカフスは、最も気持ちを引き締めて事に臨みたいときに用いる。
結果は必ずついてくる。


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2011年12月21日 (水)

【基】:伊東屋 一本差し ペンケース

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これは、文具店の伊東屋がオリジナル製品として販売しているペンケースだ。
タイプは1本差し、2本差し、3本差しの3つあった。
色は、黒とブラウンの2色。

私は、1本指しの黒を選択した。

革はシープスキンを採用している。
値段が安い割には、手触りはかなり良い。

+++

文具店は大好きで良く足を向ける。
特に仕事に疲れたときなど、銀座に出かけては、お寿司のランチを食べ、気分を変えるために伊東屋 銀座本店に立ち寄る。

特に4階のワークスタイルセレクションのフロアはお気に入りだ。
デザインステイショナリーをはじめとして、革小物やFREITAG(フライターグ)のコーナーまである。
最近はポルシェデザインにも力を入れている。

このペンケースもこのフロアで買ったものだ。

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このペンケースは数年前に購入したものだが、最近は廃盤になったようだ。
↓代わりに別のペンケースが発売になっている。

Romeo


私の古いペンケースには、" ITO-YA " の刻印がある。
一方で新しいものは、伊東屋のオリジナルブランドである”ROMEOブランド”として販売されている。

革もオイルキップ(仔牛革)を使用しているようだ。
デザインも少し変わって、特にステッチが白になっているのが目立つ。

+++

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私はその日にメインで使うペンを一本に絞っている。
その日のフィーリングにあわせて、ペンは一本だけ持っていく。

ペンが複数入るペンケースはあくまでサブのペン用だ。

そんな使い方をするため、一本差しのペンケースはとても便利だ。
大切なペンのベッドのような存在だ。


この伊東屋のペンケースは、やわらかいシープスキンがペンにとっても心地よい。
使っているとペンの形に程よく変形してくる。

口がオープンなので取出しがしやすい。
逆に飛び出しやすいとう欠点もあるが、こうしたオープン型のペンケースも使いやすい。

この革の質と風合いなら、長年使い込む価値のあるモノだ。

個人的には新しいROMEOブランドのケースより、この古いケースの方が好みだ。

大切に、とことん使っていこうと思う。


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2011年12月20日 (火)

【基】:キブリ kibri Z 6780 家屋2 ストラクチャー

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これも、Zゲージの小さなストラクチャーだ。
キブリ kibri Z 6782 家屋1と同じシリーズ。


Zゲージのストラクチャーの組み立ては、本当に骨が折れる。
部品が極端に小さいからだ。

ニッパーで切り離すだけで、失敗するとどこかに飛んでいって紛失してしまう。
一旦部品が無くなったら、見つけ出すことはほぼ不可能だ。

コンタクトレンズを落として見つけた経験のある人はわかるだろうが、床に落ちた小さな物を探すのは大変なことだ。
踏んだら潰れてしまうし、探そうと色々すると余計わからなくなる。

Zゲージには、そのコンタクトレンズより小さな部品が沢山ある。
そんな部品は、切り離すときだけでなく、接着剤を塗るときや、部品同士を組み合わせるとき、位置を補正するときなど、その小ささゆえの困難さが付きまとう。

まあその困難さも楽しみの一つなのだが...。


↓マッチ箱のような家とはまさにこのことだ。

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+++

人間とはまことに面白い生物だ。
自分自身でわざわざ困難を作り出して楽しんでいる。

ジグソーパズルなどもその典型だろう。
もともと完成している絵を、わざわざバラバラにして組み立てなおすのだから。

自分で作り出した困難を、自分で乗り越えて達成感を喜ぶ。
この”矛盾”が人間の本質かもしれない。


もしかして、ヒトの人生そのものも同じような構造になっているのかもしれない。
生・老・病・死,愛別離苦,怨憎会苦,求不得苦,五蘊盛苦。
四苦八苦はパズルや模型のバラバラなピースなのか。

その困難を乗り越え、人生を組み上げたときに、どんな達成感が待っているかは、人それぞれ違うのだろう。

小さな模型も人生の縮図だ。


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2011年12月19日 (月)

【記】:ギターで弾く楽曲5 Rodrigo y Gabriela "Tamacun"

ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ (Rodrigo y Gabriela)は、メキシコ出身のアコースティック・ギターデュオだ。

右の男性がロドリーゴ・サンチェス (Rodrigo Sánchez)で、リードギターを担当。
左の女性がガブリエーラ・クインテーロ (Gabriela Quintero)で、リズムギター担当だ。

現在は欧州、アイルランドを拠点に活動している。

この二人の演奏、要するに一言でいえば”リズム感”だ。
ラテン系のリズムは凄い。

それでもリードギターは、コピーできる範疇に入る。
しかし、リズムギターのコピーは不可能だ。

特にガブリエーラの右手は、真似できない。
挑戦してみようという気すら起きない。

まるで独立した生き物のような動きだ。
おまけにギターもバラバラになりそう。


このデュオの演奏は、CDで聴くよりビデオで映像とともに鑑賞した方がいい。
ダイナミックな躍動感は、音だけのときより二人の演奏姿勢の中にも見て取れるからだ。


この"Tamacun"という曲も二人のリズムが交差するスピード感あふれる曲だ。
そのままコピーは難しいので、パソコンで全体のスピードを落として、リードギターを合わせて弾いてみている。

リズム感が身につくのではないかと淡い期待をしているのだが...。


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2011年12月18日 (日)

【比】:HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース

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【比較】**********************
HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース ゴールド

HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース オレンジ

HERMES ル・ヴァンキャトル コインケース ブルージーン
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エルメスのこのコインケースには、本当に惚れ込んで使ってきた。
最初にゴールドを購入した。

あまりに使いやすく、他のコインケースに比べて利用頻度が極端に高くなった。

一つのモノをずっと使い続けると、痛みが早くなる。
そのため、複数のモノをローテーションで使うことが、モノを長持ちさせる秘訣だ。

ということでこのコインケース、別の色を追加で購入した。
2番目はオレンジだ。

そして3番目は、ブルージーンだ。


ゴールドは、10年を超えて使ってきた。
オレンジは、5年以上使った。
そして、ブルージーンは未使用だ。

写真から違いが分かるだろうか。
ほとんどわからないが、未使用のブルージーンだけは、若干角張った感じがする程度だ。

もちろんローテーションもしてきたし、定期的に手入れもした。
それでも、これほど強く、これほどしなやかな革は、エルメス意外では考えられないだろう。

エルメスにしか作れない製品だ。
この3つのコインケースがあれば、一生コインの出し入れに困ることはないだろう。


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2011年12月17日 (土)

【基】:小さな和食器 - 黄色い小壷

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これはおそらく、楊枝差しかなにかだと思う。
とても鮮やかな黄色の小さな壷だ。

↓底には名が入っているが詳細は不明。
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↓手に乗せるとこんなに小さい。
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+++

↓この和食器、実はクリップ入れに使っている。
丁度良い大きさだし、内側のラウンドに沿って、クリップの出し入れがとてもしやすい。

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↓最近はクリップも色々な形の物が市販されている。
色々と入れ替えては楽しんでいる。

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陶磁器は美しい。
人間が作ったものの中でも最も美しいものの一つに入るだろう。

芸術品ではなく、ただの市販製品でも美しいものが沢山ある。

食器屋をのぞいては、そんな目線で眺めていると、買ってほしそうにしている”モノ”が見つかることがある。
陳列棚の上で、キラリと光って自分をアピールするモノもある。

そんな小さな和食器との出会いも、また楽しいものだ。


私の机の上の小さな和食器は、文具の一部と化している。


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2011年12月16日 (金)

【詳】:ゼロハリバートン SE3-LCB スリムライン・コレクション

→基本記事

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この小さなゼロハリの色は、メルローと名づけられている。

メルロー(Merlot)とは、フランスのボルドーを発祥地とする代表的な赤ワイン用のぶどう品種の名前だ。
カベルネ・ソーヴィニヨンと栽培面積でトップの座を争う最もポピュラーな品種の一つ。

要するにワインレッドの深い色だ。
写真ではかなり明るく写っているが、もう少し深いワインレッドだ。


↓そういえば、バラにも”メルロー・フォーエバー”という品種があった。

まさにボルドーのワインレッドのイメージだ。
とても美しい赤だ。

Rosemerlot

ボルドーのワインレッドのバッグとは洒落ている。
このゼロハリの色は、本当に美しい。

+++

深いワインレッドと対照的に、各部のパーツは明るめのシルバーだ。
この色の組み合わせが、とてもうまくいっている。
全体がスタイリッシュで、軽快な印象に仕上がっている。

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↓内装は、黒のフェイクレザーが貼付されている。
飾り気は全く無い。

しかしこの内装、意外な効果がある。
それは音だ。

ゼロハリは素材がアルミなので、内装が何も無い状態で本体を外からたたいてみると、カンカンと安っぽい音がする。

内側から内装が貼り付けられていると、吸音効果、制振効果が得られる。
そのため、外からたたいても、コツコツといかにも中に何か重要なものが詰まっていそうな音になる。
バッグ全体が高級感を増した感じを受けるくらいの違いがある。

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↓フタ部分の内装は、ポケットが充実している。
私はこのポケットにあまり沢山物を入れない。

理由は、バッグを頻繁に交換するため、こうしたポケットに物を小分けにしてしまうと、バッグ交換が大変だからだ。
また、普段使わないポケットに色々分散して入れると、どこに何が入っているか分からなくなってしまう。

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↓このゼロハリのロック機構は凄くいい。
ゼロハリの中で一番いいのではないだろうか。

フタを閉めただけで、”カチッ”と音がして自動ロックされる。
その音も高級感漂う品の良い音だ。

空けるのは、ダイヤルロックの横のレバーを右に引くだけだ。
とても使いやすい。

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↓横から見ても美しいバッグだ。
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数年前、ゼロハリが様々な色のシリーズを世に送り出した時期があった。
シルバーサテンの生のアルミ色のイメージが強いブランドだが、かなり挑戦的な時代だった。

最近は、こうしたシリーズもあまりリリースされていないようだ。

2006年末に、エースに買収されて以来、方向性が変わったのかもしれない。
現在ではポリカーボネートのシリーズなども出されている。

今のアルミの製品ラインは、以前ほどカラフルではない。

アルミ色も好きだが、カラーラインも好きなので、少し残念な気がする。


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2011年12月15日 (木)

【基】:エルバン(J. Herbin) ガラスペン

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これはエルバンのガラスペンだ。


ガラスペンは、”つけペン”の一種だ。
つけペンは、ペン先をインクボトルに浸し、自分でインクをつけながら書く筆記具だ。
万年筆などインクが内蔵されていて、自動でペン先に補充されるものとは区別される。

つけペンは、古くはいわゆる”羽根ペン”のことだ。
大型の鳥の羽根から作られるペンで、5世紀から19世紀中頃まで長い間利用されていた。

一方ガラスペンの歴史は意外に新しい。
発明は1902年だ。

もう一つ意外なことは、発明者が日本人だということだ。
それは、風鈴職人の佐々木定次郎だとされている。

当時ペン先が金属のつけペンもあったが、書ける量が少ないことで決して便利なものではなかった。
ガラスペンは、金属ペンよりも長時間書くことができる。
一度インクをつけると、葉書一枚程度は書ける。

また金属ペンと違い、どの方向にもペン先を滑らすことができ、書き心地も良い。

こうしたことから、ガラスペンは海外でも支持を受け、イタリア・ドイツ・フランスなど世界中に広まった。

+++

心臓部となるペン先は、溝が切られたガラスがネジって仕上げられている。
この溝に毛細管現象でインクが吸い上げられる。

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実際に書いてみると、メーカーや価格によってか着心地が全然違う。

このエルバンのガラスペンは、価格がそれほど高くないこともあり、書き心地はごくごく普通だ。

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ガラスペンは、決して現代のビジネスシーンで使えるペンではない。
繊細なペン先を気にしながらインクボトルに浸し、ゆっくりと書き、また浸す。
とてもそんな悠長なことはしていられない。

ビジネスシーンで最も早く自分の意思を文字に表現する手段は、パソコンのフルキーボードに向かって、両手でタッチタイピングで入力することだ。

口でしゃべるより早くタイプできる人もいる。

一方、ガラスペンで文字をしたためるという行為は、全くの対極にある。
この時代錯誤のペンは、逆に考えるなら、時代をさかのぼって文字を書く道具だ。

一旦、現代の忙しい時間を止め、つけペンしかなかった時代へと戻ってみる。
そして自分の意思を噛みしめるようにゆっくりと文字に表してみる。

そんなことをしたくなったときに使う道具だ。


お気に入りのインクと、時代を遡るタイムマシンのようなガラスペンの二つがあれば、休日は別の時代へとタイムスリップすることが出来る。


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2011年12月14日 (水)

☆【基】:ROLEX OYSTER PERPETUAL DATEJUST 18KYGコンビ ピラミッドローマン Ref.16233

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ムーブメント:自動巻
素材:K18YG/SS
ダイヤル:ピラミッドローマン
重 量:104.2g
サイズ:35mm
防 水:100M防水
シリアルナンバー:XXXXXXX

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これは、ロレックスのオイスター・パーペチュアル・デイトジャストだ。


各ブランドには、顔というものがある。
フラッグシップモデルと言ってもよい。

ロレックスの顔と言えば、このオイスター・パーペチュアル・デイトジャストだろう。
ドレス系ラインナップの筆頭だ。
ロレックスと言えばまずこのオイスターの形を思い浮かべる人は多い。

販売個数が一番多いのもこのモデルだ。
それゆえロレックスが考案,改良した最新機構は優先してこのモデルに搭載されてきた。

ロレックスには3大発明なるものがある。
その発明を名前に冠したのが、このオイスター・パーペチュアル・デイトジャストだ。

3大発明とは...。

①オイスターケース
英オイスター社が開発しロレックスが1926年に採用した世界初の完全防水ケース。
オイスターとは貝のカキのこと、カキの殻のように高い機密性を保つという意味を込めたのだろう。
無垢の金属塊を削りだして作られた堅牢なケース本体と、潜水艦のハッチようなスクリュー式の裏蓋とリューズで構成される。

②パーペチュアル機構
これは自動巻き機構だ。
1933年に特許が認可されている。
今では当たり前のようになった自動巻きだが、当時は手巻きしかなかった。
パーペチュアルとは永遠という意味だが、腕につけているかぎり永遠に動作するということだろう。

③デイトジャスト機構
独特な日付チェンジ機構のこと。
それまでの日付表示は、日付が変わるときに表示がゆっくりと変わっていた。
デイトジャストは、長針が12時を横切るとカシャっと音を立てて日付が変わる。
誤差はプラスマイナス5分程度らしい。
ゆっくり変わる日付のダラダラ感がアナログ的でいいという人もいる。
しかしロレックスはシャキッと変わることにこだわった。

この3大発明を全て搭載したフラグシップモデルがこのシリーズの時計だ。

+++

このモデルは、バリエーションも豊富だ。
ケースは、ステンレス,ホワイトゴールド,イエローゴールド,ピンクゴールドなどの組み合わせや無垢製品がある。
またダイヤル(文字盤)は、本当に多くの色や素材の種類が用意されている。
インデックスも、バータイプ,ローマンタイプ、アラビアンタイプ,ダイヤモンドスタイプなど豊富だ。

私は、ステンレスとイエローゴールドのコンビで、”ピラミッドローマン”という少し変わった文字盤を選択した。

これは写真では分かりにくいが、文字盤表面が小さなピラミッド型のでこぼこ模様で形成されている。
色は白ではなくアイボリーだ。
オフホワイトだと少し安っぽくなるが、アイボリーの文字盤は落ち着いた高級感と清潔感を兼ね備える。
この文字盤に金色の立体的なローマ数字が乗せてある。

購入当時発売されていた全てのモデルを見て、これが一番気に入って購入した。
今でも正解だったと思う。

+++

ドレッシーで、どこにしていっても恥ずかしくないスタンダードな時計だ。

海外,国内あらゆるところに連れて行った。
ビジネスでもプライベートでも重要な場には必ずこの時計をしてきた。

手放せない逸品だ。


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2011年12月13日 (火)

【基】:山本彫金STUDIO 羊の指輪

サイズ:22号
素材:シルバー925
石:へマタイト

最大縦幅:約20mm
最小縦幅:約6mm

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山本彫金STUDIOの羊をモチーフにしたシルバーリングだ。

羊のモチーフは、ユダヤ教,キリスト教圏では特別な意味がある。

救世主と信徒の関係を、羊飼いと羊になぞらえて説かれるからだ。
また羊は神への生贄とされる動物でもある。

旧約聖書では、過越しの儀式として、子羊の血を戸口,柱,鴨居に塗り、その肉を焼いて食べることによって、災いを避けるよう説かれている。

新約聖書では、イエスが自らを”神の子羊”と呼び、救われるべき民衆は”迷える子羊”と表される。

こうした背景から、羊のモチーフは”己”を表すとともに、”克己心”を象徴するとも言われている。

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↓ずしりと重いリングだが、着けると重さを感じない。
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+++

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一方、頭頂部に埋め込まれた大きな石はヘマタイトだ。

ヘマタイトはギリシャ語で「血の石」という意味を表す。
「勝利へ導く石」とも言われているパワーストーンだ。

この石は傷つけたり、結晶を磨り潰したりすると、赤くなる性質を持つ(鉄分が酸化するため)。
そこで古くから血液に対して良い効果を持つ石であると信じられてきた。

古代ローマでは止血効果が高いと信じられていた。
出陣に際し石を体にこすりつける事で軍神マルスの加護が得られ、怪我をしても生きて帰れると信じられていたようだ。

また研磨すると、銀色を帯びて光り輝くため”黒ダイヤ”とも呼ばれている。

+++

山本彫金の彫刻はいつも見事だ。

↓この羊も素晴らしい。
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↓かなり大きめだが、薬指でも人差し指でも似合う。
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要するに、己自身を見つめ、やる気を引き出し、勝利へと導くリングだ。

いつの時代も男は困難に直面しては、こうしたモノを起点として勇気とやる気を奮い起こして来た。
ささやかなる精神的支えだ。

平和な時代には肉弾戦はない。
しかし、都会は毎日が戦いの中だ。
精神戦を含め日々の戦いに臨むには、こんなリングが必要だ。


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2011年12月12日 (月)

【基】:レゴ アーキテクチャ 21002 Empire State Building

During the Great Depression, America’s labor force was at its highest supply and the value of the dollar was cut in half over night. Ironically, it was this combination of events that made a construction project of this proportion possible.

Built on the previous site of the famous Waldorf Astoria Hotel, the construction took seven million man-hours and had a feverish pace of 41⁄2 floors per week.
Ironworkers erected 60 thousand tons of riveted steel frames into a series of stacked boxes. They became known as “Sky-walkers” due to the dizzying heights they worked at – heights never previously attempted.

On May 1st, 1931, the building opened after only 410 days of construction and it remained the tallest building in the world until 1972 when the World Trade Center opened. The building has been named one of the 7 wonders of the modern world.

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これはレゴ・アーキテクチャのエンパイア・ステート・ビルディングだ。


ニューヨークにある102階建てのビル。
高層ビルとしては、世界中で知らない人はいないだろう。

映画の中で、キングコングが登ったビルとしても有名。

9.11以降、ニューヨークでは一番高いビルだ。
最長部は443.2mもある。

1931年竣工なので、もう80年も経っている。


Empire_state_building


このビルディング、世界中で最も高層ビルらしい建築デザインだと思う。
先端に向かって積み上げられ、鋭く天を突くデザインが、スカイスクレイパー(Skyscraper)=摩天楼にぴったりだ。
まさに天を摩する建物だ。

+++

日本でもエンパイア・ステート・ビルのデザインを真似て建てられたビルがある。

代々木にあるドコモタワーだ。
日本では珍しいデザイン。
新宿駅南口からよく見える。

高さは最長部272m。
エンパイア・ステート・ビルがどれほど高いかがよく分かる。

Docomo_building

+++

このレゴのエンパイア・ステート・ビル、よくデフォルメされている。

土台部分からの立ち上がりもよく表現されている。
シルエットもよく似ている。

もう一つ気に入っている点は色だ。
もともとこのビル、少し黄色みがかったアイボリー色だ。
レゴでもなかなか良い色に表現できてる。

↓こんな色を再現しているのだろうか。
Empire_state_building2

+++

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部品点数も少なく、組み立てる楽しさはあまりない。
それでも出来上がった後は、小さいながらも立派な摩天楼だ。

飾っておくだけで、少しだけでもニューヨークの雰囲気を味わうことが出来る。


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2011年12月11日 (日)

【基】:Louis Vuitton ネクタイ①

型番不明

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これはルイ・ヴィトン・ジャパンの25周年記念ネクタイだ。

限定品に興味があったわけではない。
シンプルで使いやすい小紋柄のネクタイを購入しに行ったら、これが目に付いたのだ。

ブルー地に、ヴィトンのマークの一つである星が幾何学的にあしらわれている。
その柄が小さく上品だ。

写真では分かりにくいかもしれないが、プリント柄ではなく織り柄だ。

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↓裏には「LOUIS VUITTON JAPON 25ans」というタグが付いている。
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ヴィトンのネクタイはブランドイメージよりかなり地味に作られている。
まあヴィトン男性ラインが概して地味目なので、当たり前かもしれない。

とにかくヴィトンのネクタイはブランドをダイレクトに主張しない。

遠めに見たらヴィトンとはわからないだろう。
近くで見ても気が付かないかもしれない。

しかし、質感、手触り、締め心地どれをとっても文句は無い。

他のブランドに比べれば、価格は高めかもしれない。
それでも、それだけの価値は十分にある。

一方ヴィトンで販売されている商品の中では、最も安いアイテムの一つがこのネクタイだろう。


ネクタイはいくつあっても困ることは無い。
派手な目立つ柄ではなく、小紋を基調としたシンプルなタイは、時の流れに影響を受けにくい。
何年経っても使っていける。

特に上質なシルクを使ったネクタイは、風合いが落ちることが無い。
ただし、下手なクリーニングに出して、ペチャンコにアイロンを掛けられたら、もとに戻らない。


ヴィトンの店舗に行く度にネクタイのコーナーは必ずチェックする。
気に入ったものがあれば時をおかずに購入する。
いつ廃盤になるか読めないからだ。

「いつか欲しい」などと思っていると廃盤になっていることがある。
移り変わりの激しいアパレル系のアイテムに対し、「いつか」というのは「いらない」ということと同じだ。

ネクタイを買いに行ったのではないのに、ネクタイを買うのは、それだけ欲しいと思った時だけだ。
それだけフィーリングが合ったモノは、迷わず購入する。

幸いなことに、いかにヴィトンであっても、ほとんどのネクタイはそこまで欲しいと思わない。
おかげで、ヴィトンのネクタイだけを20本も30本も買うような羽目には陥っていない。


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2011年12月10日 (土)

【基】:MONTBLANC MEISTERSTÜCK マイスターシュテュック モーツァルト 116 ボールペン ブラック

【サイズ/重さ】
・全長106mm(収納時) 軸径9mm 重さ12g
【機構】
・ツイストメカニズム
・専用リフィール

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これは、モンブランの凄く小さいボールペンだ。

普通のボールペンの2/3くらいの長さしかない。
太さもかなり細い。

マイスターシュテュック ル・グラン 161 ボールペンと比較してみると、こんなに小さい。
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このミニペンは、マイスターシュテュックのモーツアルトというシリーズだ。
モーツアルトは現行のモンブラン製品の中でも一番小さいサイズのペンだ。

なぜこの小さいペンが”モーツアルト”と名づけられたのかは不明だ。

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小さいだけに手帳との相性は抜群で、一緒に外に持ち出しては使っている。

ただ欠点が一つ。
リフィルが専用品だが、ペンのサイズに合わせて容量が凄く少ない。

気が付くとインクが切れて書けなくなったことが何度かあった。
いつも予備を持ち歩くわけにもいかず、このペンだけでは安心できない。


しかし、モンブランの看板商品であるマイスターシュテュックを名のるだけあって、こんなに小さくても堂々としている。

マイスターシュテュックは極太のイメージが強いが、このミニペンはそのイメージのまま全体を小さくした感じだ。
書き心地もマイスターシュテュックをしっかりと維持できている。

モンブランのレジンの質感や、金具の素材感、そしてペン先の動き、そうしたものが共通項として根底にあるからだろう。


このモーツアルトには、万年筆もペンシルもあるようだ。
私は一度も使ったことがないが、このボールペンと同様に、ペンの巨人であるマイスターシュテュックの縮小版だろう。

このペン、私の持ちモノの中では、特にモレスキンと仲が良い。
小さな巨人の使い勝手はなかなかのものだ。


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2011年12月 9日 (金)

【基】:フライターグ FREITAG F74 BOB

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このバッグも古いトラックの幌(ターフ)でできている。

BOBは縦型のバックだ。
縦型には珍しく、肩掛けストラップも付いている。
とても使いやすい大きさと形のバッグだ。

柄は、赤を基調として白の模様がアクセントになっている。
全体に少しつや消し気味のターフで、厚さも他のものより若干薄めだ。
その分やわらかくて軽い。


実は特徴的な柄が裏面にある。

なんと白い電話のマークが配されているのだ。
この電話がなんともレトロな感じ。
愛嬌すら感じる。

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フライターグのバッグは、二つと同じ柄が無い。
世界中探しても同じものはみつからないだろう。

まるでオーダーメード品のような感覚だ。

フライターグのバッグは主にカジュアル用だ。
それゆえに、柄にはこだわりたい。
ビジネスでは使えない個性的な柄が欲しくなる。


↓そのフライターグ、最近はトラックの幌(ターフ)を集めるのに苦労しているようだ。

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新しいターフを使うわけにはいかない。
リサイクルというコンセプトに反するからだ。

日本ではトラックの幌は、お世辞にも綺麗とは言えないグレーやグリーンのものしか見かけない。

フライターグのバッグを見てわかるように、欧州では本当に色とりどりの幌をつけたトラックが走り回っている。
もちろん色だけでなく、デザイン性も豊かなターフが大型トラックを彩っている。


そんなターフを自由に切り抜いて作られたフライターグのバッグは日本にやってきても街を彩る。
最近は東京でも若い人を中心にフライターグを持っている人を見かけるようになった。

柄が違っても、一目でフライターグだとわかる。
やはりどこかただのビニールバッグとは違う。


BOBと名づけられたこの縦型バッグも、柄、質感ともに気に入っている。
柄は個性的でも飽きずに長く使える気がするバッグだ。


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2011年12月 8日 (木)

【基】:岡本太郎 太陽の塔 顔 ペーパーウェイト

サイズ:φ70mm,厚さ25mm
素材:不明

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このペーパーウェイトは、岡本太郎の”太陽の塔”の胴体部分にある顔をモチーフにしたものだ。
1970年の日本万国博覧会(大阪万博)の熱気と緊張感と活気が今でも残る逸品だ。

+++

岡本太郎の作品は、子供の頃から好きだった。

もちろん最初に出会ったのは、あの万博の”太陽の塔”だ。
ただ残念なことに実際に見ることができたのは、大人になってからだった。

関東の田舎で生まれ育ち、万博が大阪で開催された当時は小学生だった。

高度成長期真っただ中で、仕事が忙しかった両親に、関西まで連れて行ったもらえるはずもなかった。
関西に住む親戚に頼んで、万博のパンフレットやグッズを送ってもらうのがやっとだった。

そんな万博の中で私にとって最もインパクトが強かったのは、岡本太郎の太陽の塔だった。

どんな最先端のパビリオンや「月の石」などより、太陽の塔に魅かれた。
そんなおかしな小学生を周りは奇異な目で見ていたことだろう。

自分で何度も太陽の塔の絵を描いた。
粘土でも作った。

そして特に好きだったのは、なんといっても胴体部分の顔だった。

太陽の塔には、顔が3つある。
未来の顔:上部にある黄金に輝く顔。未来の太陽を表す。
現在の顔:胴体部分の顔。現在の太陽を表す。
過去の顔:背中の部分の黒い顔。過去の太陽を表す。

実はもう一つ地底の太陽の顔がある。
これはずっと行方不明になっているが、今年レプリカが公表されたようだ。

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このペーパーウェイトは、現在の顔を再現している。
素材は金属だが詳細は不明。
ペーパーウェイトだけに、ずしりとした重みがある。


当時からこの顔が一番好きだなのだが、なぜこの顔が好きなのか、どうしてもうまく説明できない。

決して日本的な顔ではない。
西洋的だとも言えない。

無国籍だが魅力的な顔だ。
”すねた顔”などと言う人もいるが、私にはそうは見えない。

どこか思慮深く、何か重荷を背負って苦悩する顔に見える。
それも自分自身の小さな悩みではなく、もっと崇高な悩みを抱えている苦悩の表情だ。

それは力強く”現在”を生き抜く顔でもある。
苦渋の顔には、重みがあり、そして美しくもある。

子供心に魅かれたこの顔は、何十年たっても魅力を失わない。

芸術とはこういうものだろう。
流れ行く現実の中で、本質を掴み取り、それを作品で表現する。
時間に押し流されることなく、風化することも無い本質を掴んだ作品だけが、後世へと残っていく。


”太陽の塔”は、岡本太郎という芸術家の集大成であることは間違いない。
その中心部分の顔には、最も心血が注がれていることも確かだろう。

+++

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このペーパーウェイト、40年以上前のモノだ。
岡本太郎が紡ぎ出した芸術の一端が、小さなモノに形を変えて残っている。

実用品だが、芸術の香りがプンプンする。
私の書斎の机の上は、このペーパーウェイトのお陰で、いつも格調が高くなっている。

太陽の塔の顔は、日本の独創的個性が生み出した、西洋の芸術に劣らない傑作の一つだ。


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2011年12月 7日 (水)

【基】:Herpa ヘルパ タイヤ形 ピンバッジ

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このタイヤ型ピンバッジは、「ヘルパ社」のものだ。
おそらくノベルティーだったのだろう。

↓とても小さいのだが、よく出来ている。
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↓裏にはバッジのピンがしっかりと突き出ている。
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+++

ヘルパ(Herpa)は、ドイツの模型メーカーだ。
自動車や飛行機のプラスチックモデル中心に商品展開をしている。

特徴は、なんといっても精巧で精密な作りだ。

ヘルパ自身、戦略として自社を“大人のためのブランド”と位置付けている。
つまり大人のコレクター向けの模型メーカーなのだ。

↓手のひらに乗せるとこんなに小さい。
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また特にヘルパは小さな模型が得意だ。
日本の自動車スケールモデルは、1/43スケールが主流だ。
プラモデルでは、1/24スケールが主流。

これに対してヘルパの自動車モデルはとても小さくかわいい。
スケールは1/87が主流で、鉄道模型のHOサイズだ。

もともと鉄道模型周辺のストラクチャー・アクセサリーの販売からその歴史が始まったことに影響されている。

ヘルパには、飛行機モデルもあるが、やはり自動車が主流だろう。
「ヘルパはもう一つの自動車メーカーだ」という自負もあるようだ。

↓こんなに小さいのに、ここまで作り込まれている。
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モデル化の際は、メーカーから実物の設計データの提供を受け、CADシステムで金型を作るという手の込み方だ。
さらに、これは推測だが、ただ単純にスケールダウンしただけだと、その車の特徴がボケてしまう。
そのため、どこをデフォルメし、どこを強調するとその車らしくなるかというノウハウを持っているようだ。


残念ながら日本ではかなり手に入りにくい。
普通の玩具店では取り扱っていないし、鉄道模型店でもオマケ程度しか置いていない。

私もヘルパの自動車モデルは長年集めてきてた。
フェラーリ,ポルシェ,ベンツなどを中心に、かなりの数保有しているが全くの未整理だ。

+++

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このピンバッジは、そんなヘルパという模型メーカーらしいバッジだ。
精巧に再現されたタイヤの裏にピンが出ている。

ホイールも精密に作りこまれていて、フェラーリのものなのか中央部分に跳ね馬マークがある。
タイヤには”herpa”の文字が印刷されている。

自動車関連のピンバッジもかなりの数が存在する。
各自動車メーカーのロゴや、自動車そのもののバッジをはじめ、こうした自動車の部品をバッジにしたものまで存在する。

とても小さなモノだが、付ける場所によって、凄く目立つアイテムとなる。

このピンバッジを付けていて、ヘルパとわかる人がいたら、ドイツに住んでいたことがある人か、かなりレアな模型コレクターだろう。

ドイツの自動車づくりと、模型づくりの実力は、やはり世界トップクラスだ。


日本には存在しないレアな模型文化が欧州にはある。
ストラクチャーを含め、大人が楽しめる文化だ。

少なくとも日本の戦闘形ロボッドの模型などより、遥かに高尚な香りがする。

技術レベルでは、日本はドイツに勝るとも劣らない。
しかし大人がアニメのロボットを作るのはあまり文化の香りがしない。
少なくとも私は作っても飾る気がしない。


このピンバッジは、ヘルパの小さな自動車たちのささやかな象徴的存在だ。


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2011年12月 6日 (火)

【基】:ACME アクメ MIDAS FLAT ローラーボールペン

MIDAS FLAT
・ローラーボール
・サイズ:φ13 x 134mm
・重さ:52g
・ボール径:0.6~0.7mm ・素材:真鍮
・デザイナー:レスリー・ベイリー(LESLEY BAILEY)
・付属:水性リフィル1本
・対応リフィル:水性リフィル(PREF888BK・BL)
・限定数:世界550本(シリアルナンバー入り) → 0270/0550

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これはACMEというステーショナリー雑貨ブランドのペンだ。

ACMEはステーショナリーとデザイン雑貨を展開する米国のブランドだ。
独特なのは、製品を世界的に著名な建築家やデザイナー、芸術家、またその団体と共同で製作していることだ。

1985年にロス・アンジェルスに設立。
エイドリアン・オラブエナガと妻のレスリー・ベイリーが立ち上げたアクメスタジオがそのスタートとなった。
現在はハワイのマウイ島を拠点としているようだ。

プロダクトの中心はペンだが、そのコンセプトが極めて独創的だ。
なんとステーショナリーをキャンバスに見立てている。

そして例えばペンならペンの基本的な形があり、表面の塗装を各デザイナーにデザインしてもらう。
形までデザインしたモデルもあるが、それはあくまで特別仕様だ。

そして驚くのは、コラボデザイナーの圧倒的な数と質だ。

分かる範囲で拾っただけでも、以下のようなアーティストが参加している。
それぞれの個性的なデザインがステーショナリーという小さな世界の中で展開されているのだ。

アイシェ+ビビ,アイリス・インターサル,アネット・ワーム,アリ・ホール,アリック・レヴィ,アルド・チビック,アルバート バーガ‐ピラレス,アレキサンダー・ジラルド,アレッサンドロ・メンディーニ,アントニ・ガウディ,エイドリアン・オラブエナガ,エットレ・ソットサス,エミリアナ・デザイン・スタジオ,エルヴィス・プレスリー,エヴァ・ゼイセル,カリム・ラシッド,カンパナ・ブラザーズ,ガブリエル・リューイン,キム・ヨンセ,クリス“デイズ”エリス,コンスタンチン・ボイム,ザ・ビートルズ,シーザー・ペリ,シェパード・フェアリー,ジーガーデザイン,ジーン・メイヤー,ジェイムズ・ウィンズ,ジェリー・レーボヴィッツ,ジャン・マティアス,ジョージ・ソーデン,ジョアンナ・グラウンダー,ジョバンネラ・フォーミカ,ジョン・ヴァン・ハマースベルド,スー・ウォン,スティーブン・グアルナッチア,ステファン・サグマイスター,スパータ・サイパンヤ,セス・ケアベニー,タシロ・フォン・グロールマン,ダニエル・ペラヴィン,チャールズ&レイ・イームズ,チャールズ・レニー・マッキントッシュ,ティモ・サルパネヴァ,デボラ・デュアブ,トーマス・マルチュケ,トッド・フォルコスキー,トム・リーブス,ドミニク・パングボーン,ナンシー・ウルフ,ハーリー・アレン,ハリリ&ハリリ,バズ・オルドリン,ビリー・ディー・ウィリアムズ,ピーター・シャイアー,フランク・ニコルズ,フランク・ロイド・ライト,フレディ・ブロードマン,ブルース・ブラウン,ブルーマン・グループ,ベン・ホール,マイケル・グレーブス,マイケル・ドゥレ,マウリシオ・バルデス,マッテオ・トュン,マルセル・ワンダース,マンディ・ステーフワア,ミケーレ・デ・ルッキ,ラリー・ラスク,ラン・ラーナー,ランニング・スターン,リチャード・マイヤー,レオナルド・ダ・ヴィンチ,レスリー・ベイリー,レッラ&マッシモ・ヴィネッリ,レニー・ホワイト,ローリンダ・スピアー,ローレン・ボイム,ロス・ラヴグローヴ,ロックウェル・グループ,ロッド・ダイヤー,ロバート・ブルーナ/ペンタグラム,ロバート&トリックス・オスマン,ヴェルナー・パントン,坂茂

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しかし実は.......。
私はACMEの製品があまり好きではない。
数もあまり持っていない。

好きではない理由をペンを中心に書き出してみる。

①質感が安っぽい
 真鍮の軸に塗装が施されているのだが、端的に言えば缶バッチの質感だ。
 長年使っていると塗装が剥がれてくる可能性がある。
 世界の高級ペンブランドが採用するレジンの軸に比べ、真鍮軸のペンは必要以上に重く、中国ペンメーカが作る安物ペンの感触に似ている。

②ペンとしての機能が平凡
 ペンそのものの機能は、普通の安いステーショナリーと変わらない。
 価格が一桁違うだけの価値がない。

③ペンというキャンバスは狭すぎる
 ペンをキャンバスにしたアイディアは良いが、キャンバスが狭すぎて力を発揮し切れていないデザイナーが多い。

ということで、非常にたくさんある製品の中でも欲しいと思うものはほんの数点しかない。

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そんな中で、この「MIDAS FLAT」はとても気に入った一本だ。
ギリシャ神話に出てくる触ったもの全てを黄金に変えられるミダス王をイメージして作成された。

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全体がゴールドに塗装されているのだが、そのゴールドが絶妙な質感を見せている。
まさにミダス王が触って、全体が黄金になってしまったような色と質感だ。

メタリックでマットな色合いだが、表面はグロス仕上げになっている。
インゴッドの黄金のような質感は、他のモノに無い仕上がりだ。


ペン先を除き、細部まで全てゴールドに塗られている。

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デザイナーはレスリー・ベイリー。
つまりこのブランドの創業者の力作だ。

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世界550本限定でシリアルナンバーが入っている。
私のモノは270番だ。

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この「MIDAS」には、2つの形がある。
一つは私が持っている「MIDAS FLAT」、もう一つは「MIDAS BULLET」だ。
「MIDAS BULLET」は、少し丸みを帯びたデザインだ。

「MIDAS FLAT」の方が男性的デザインだったのでこれを購入した。


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数年前まで、ACMEは東京都内でも色々なところに店舗があった。
「売れてるのかなー?」と心配になっていたが、やはりほとんどの店舗が撤退してしまっているようだ。

現在HPで見ても、新丸ビル店、福岡空港店しか出てこない。
2店舗になってしまったのだろうか。


ACMEのコンセプトはとてもいいと思う。
しかしこのブランドは、プロダクトの基本をもう一度考え直す必要があるかもしれない。
素材、質感、バランス、どれもが少しちぐはぐになっている気がする。

多くのアーティストに恥じないプロダクトに仕上げ直して欲しいものだ。


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2011年12月 5日 (月)

【基】:長谷川和幸 『廃墟』 陶芸作品

彫塑家,彫刻家,金属工芸家の長谷川和幸(1929~2004)による陶芸作品
18.0×18.5×30.0cm

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これは彫刻家の長谷川和幸氏による陶芸作品だ。

正式な作品名は不明だが、私が購入したときは”廃墟”と呼ばれていた。

力強い造形で建物を表現している。
建物は人工物だが、長谷川氏の手にかかると何か生き物のような生命が与えられる。

それでいて中に住む人のエネルギーは感じられない。
まさに廃墟だ。

もし窓から光が漏れていたとしても、中に人が住んでいると思えないほど空虚感がある。

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”廃墟”が意味するものは何か?
それはかつて生活があったが、現在は失われたことを意味する。

そこにはぽっかりと口を開けた黒い穴があるような、深い空白感と喪失感がある。

しかし一方で厳然として建物は存在する。
しかも圧倒的な存在感で息づいている。

この矛盾が小さな立体物の中に大胆に表現されている。

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どの角度から見ても違った建物に見える。

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長谷川氏は2004年に永眠されている。
活動を含め、あまり情報が表に出ていない作家だ。

おおまかには以下の通り。
・1929年(昭和4年)岐阜県土岐市に生まれる。
・1948年(昭和23年)から1960年(昭和35年)まで朝倉彫塑塾に学んだ後、イタリアやスペインへ遊学。
・日展入選14回、日本彫塑会展受賞3回、日本彫塑会会員。
・神奈川県葉山町で創作に励み、2004年(平成16年)永眠。

日本の現代彫刻の先駆者の一人であり、多数の現代彫刻を制作した。
主に日展で活躍した一方、孤高の人であったとも伝えられる。

これまでどれくらい正当に評価されてきたかは不明だ。
しかしこの作品を見るかぎり、かなりの実力を感じる。


この作品そうとう重いのだが、色々なところに飾っては、よく向きを変えて楽しんでいる。
景色ががらりと変わった印象が得られる。

見ていると、複雑な形をした漆黒の窓に吸い込まれそうな感覚に襲われる。
またそそり立つ建物が、無限に高く伸びていこうとしているようにも感じられる。

この不思議な意空間感覚の中に自分を置くのが楽しい。

今となっては、長谷川氏がこの作品にどんな思いを込めたかは不明だ。
だが現存する”廃墟”が語る生と死の狭間の不思議な空間は、いつも私を楽しませてくれる。


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2011年12月 4日 (日)

【基】:MOLESKINE モレスキン 手帳

Classic Hard Cover
ルールド ポケット

Cover : Hard Cover
Size : 9x14cm
Layout : Ruled
Colour : Black
Pages : 192ページ
Paper : Acid- free

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これは、5年前から使ってきたモレスキンの手帳だ。

モレスキンという手帳について、いまさら細々とまとめる必要はないと思う。
知的道具として、文具に興味のある人でモレスキンを知らない人はいないからだ。

伝説のノートと言われ、多くの歴史的著名人たちが愛用してきた。
この手帳を人生そのものと重ねて語る人も多い。

世の中にはモレスキンを様々に工夫して使っている人が大勢いる。
スケジュールを事細かに記述している人もいれば、自分の日常を記録することに血道を上げている人も多い。

しかし私は単なる記録には興味がない。

私なりにモレスキンを一言で表現すると、”恒久手帳”とでも言い表せようか。
つまりずっととっておくに値する手帳だ。
必然的に書き込む内容もそれに準ずることとなる。


私のモレスキンの使い方は単純だ。
目標を書き出し、絞込み、人生の中長期計画を立てるための手帳だ。

私はだいたい5年毎にモレスキンを買いたくなる時期が来る。
それは大きな目標の建て直しの時期でもある。

5年ごとに新しいモレスキンを購入するが、一旦買ったらほぼ3ヶ月以内に一冊埋める。
その後も、しばしば一部修正はするが、基本的には最初の骨格が以後5年間を決めることになる。


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モレスキンの造りはいたってシンプルだ。

バリエーションはたくさんあるが、基本形がしっかりしている。
一般的な特徴は以下のようなものだ。
・黒いオイルクロスで覆われた硬く角が丸みを帯びた表紙
・中性紙を使用した中身
・糸で綴じられた丈夫な製本
・開き防止のゴムバンド
・便利なしおり
・裏表紙のポケット

一方、私の感じた特徴は以下の通り。
・絶妙な大きさ
・オイルクロスの質感の良さ
・手帳というより一冊の本
・安易に書き込むことを拒むような威厳
・書き込んだ後の愛着感

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いずれにしても、モレスキンとは恒久性のある手帳というのが私の定義だ。
流れていっても良いような情報(アジェンダ等)を記述する手帳としては使わない。

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先日久しぶりに新しいモレスキンを購入した。
こんなに平べったかったかなと思うほど、薄く感じた。

↓並べてみると5年間の重みがわかる。
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↓厚みがこんなに違うとは!とても同じ手帳とは思えない。
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↓骨格の考え方を補強するために、資料を貼り付けたり、ポストイットを貼ったりして、厚みが増してくる。
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5年間で全部のページを埋めたわけではない。
そんなつもりもない。
必要な分だけ使って、次の5年は新しいものにする。

新しいモレスキンには、前回のものから情報の引継ぎをする。
内容の骨格で、次の5年に使えるもの、変わらないものは書き写す。

そのため、当面は2冊を一緒にしておく必要がある。


来年は人生の方向性の転換期になる可能性が高い。
今後の方向性を決める大切な手帳はモレスキンだ。

それを任せるに足る手帳だ。


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2011年12月 3日 (土)

【基】:TSUBOTA PEARL キーケース ニッケルプレーン

素材:スチール
内側:PU(起毛)
サイズ:90×70×17mm

カギをつけるフック(ナス冠)6連

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これは、TSUBOTA PEARLのキーケースだ。
名刺入れ(→ダブルカードケース60)と一緒に購入した。

名刺入れと同様に、磨きこまれた鏡面仕上げのスチールでできている。

↓装飾は一切なしだが、iPodの裏のようにピカピカに磨かれている。
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↓中は鍵を付けるナス冠が6個装備されている。
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↓茶色の部分は、ケース内壁にキーがぶつからないように設けられたクッションだ。
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↓キーを一つ付けてみるとこんな感じ。
最近の車のキーにような大型キーは付けられないが、大抵のキーは大丈夫だろう。
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↓このケース、実は上部にスリットがあって、フタを閉めてもそこからキーを出しておくことができる。
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このキーケース、まだ使い始めていない。
使っているうちに傷だらけになるはずだ。

私はiPodなど、デザインが良いモノにカバーを付けたりしない。
せっかくのデザインが台無しになるからだ。

タッチパネルに保護シートすら貼らない。

小さな傷は、そのモノの歴史だ。
磨けるものは、コマめに磨く。
しかしiPodやこのケースのような鏡面仕上げは、傷をそのままにしている。

↓傷だらけになったiPodタッチの背面。
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何年も使い込んだ味は、捨てがたい魅力だ。

もし大きな傷を付けてしまったら、部品を交換すればいいと思っている。


新品のときは小さな傷が気になるものだ。
しかし傷もモノの特性と考え、愛情を持って使い続けてあげることが大切だ。

小さな傷が増えるごとに、モノと人の距離は縮まるのかもしれない。


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2011年12月 2日 (金)

【基】:HERMES クラルテ リング

サイズ:54号(14号)
素材:シルバー925

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これはエルメスのシルバーリングだ。

名前は”クラルテ”。
クラルテ(clarte)とは、フランス語で「光」,「輝き」という意味だ。

確かによく光を反射するデザインだ。
全体がかまぼこ型のように柔らかくラウンドしていて、光を直線的に反射するのではなく散乱するようにできている。

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もう一つのデザインの特徴は、なんといっても側面に空いた”H”型の5つの穴だろう。
一見何気ないシルバーリングに見えるが、この側面の穴を見た瞬間にエルメスということが直ぐにわかる。

↓そしてこの穴、実は指輪の端から端まで貫通しているのだ。
横から見ると向こう側が見える。
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よく見ると、”H"の大きさが微妙に違う。
外側二つが若干小さく作られている。
なにやら微妙に歪んだ空間を錯覚させる。
外側が圧縮されたように感じてしまうからかもしれない。

こんな小さなものに、こういう穴をどうやって形成したのかよく分からない。
型で抜くのだろうか?
どうやって抜くのだろう?

いずれにしても、作るのに手間がかかりそうな構造だ。


さらに、指輪の内側が真円ではなく、楕円でもない、変わった形をしている。

私は小指にしているが、この形意外にフィット感が良い。


エルメスのデザインは、何気なく作られているようで、物凄く考えて作られている。
基本がシンプルなので見過ごしてしまいそうだが、細部を見ると、工夫の跡があちこちに散見される。

作り手が込めた思いは、使い手も受け取ってあげる必要がある。

この小さなエルメスの指輪も、独特なデザインを楽しみつつ大切に使っていこう。


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2011年12月 1日 (木)

【記】:世界遺産 「ヴェネツィア展」 魅惑の芸術-千年の都 江戸東京博物館 2011年

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仕事の都合をつけ、平日の午後に「ヴェネツィア展」に行ってきた。

場所は江戸東京博物館で、両国駅の直ぐ近く、国技館の隣りだ。
この博物館には初めて行ったのだが、港区の職場から近く便利な場所。

↓天気もよく、空気が乾いて気持ちの良い午後だった。
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↓あちこちに看板が出ていた。
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↓赤を基調にインパクトの強い案内板だ。
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↓館内にも素晴らしい装飾がされていた。
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↓パンフレットは意外にも白基調だ。
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↓これは、書店で配布されていた栞(しおり)だ。
割引券を兼ねている。
ヴェネツィアの仮面をデザインした素晴らしいデザイン。
思わず3色もらってきた。
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ヴェネツィアという世界でも稀な”都市”を主題にした展覧会だった。
全体の印象としては、ヴェネツィアの魅力を知るには少し物足りない内容だと感じた。


歴史も長く、富と権力が渦巻いてきた小さな水上都市であるヴェネツィアは、見るべきものはいくらでもある。
しかしそれを地中海から極東の地へと輸送するのは、かなりの困難を伴ったことと思われる。

今回の展覧会では、ヴェネツィアの魅力は、ほんのわずかしか垣間見れなかった。

何度か実際にヴェネツィアを訪れたことがある人にとっては、展示物と街が一体となって感じられるだろう。
しかしヴェネツィアという街を目にしたことがない人は、あまり実感がわかないのではないだろうか。


初めてヴェネツィアを訪れたときの衝撃は今でも忘れられない。

石造りの街が、海の上に浮いているがごとく立ち並び、ゴンドラをはじめとした船が水路を行き交う。
街の中には、自動車やバイクはもちろん、自転車すら入れない。

海辺や大きな水路から離れ、少し街中を深く入っていくと、聞こえる音は石畳を歩く人の足音だけになる。
千年前も変わらぬ音が街に響いていたのだろう。

歴史が変転し、行き交う人々や様々な富が流れては消えていったことだろう。
それでも水上に浮かぶ都市は静かにその姿を水面に映し続けている。


こうした肌身の実感は、実際にその街に行かなければわからない。
展覧会で展示される物たちは、その記憶を生々しく再現してくれるに過ぎないのだ。


↓今回購入したグッズはこの2点。
①有翼ライオンの絵葉書+額。
②有翼ライオンのピンバッジ
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↓ピンバッジのデザインも秀逸だ。
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次は何を観に行こうか。
年明けまでの展覧会には、行きたいものがない。

久しぶりに岡本太郎でも観に行ってみようか。
→岡本太郎記念館
→岡本太郎美術館


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