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2011年11月12日 (土)

【基】:メデューサ オブジェ

素材:樹脂
サイズ:高さ=20.5cm,幅=9.5cm,奥行=12.0cm

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これはギリシア神話に登場する女性の怪物、メデューサのオブジェだ。
なんともリアルで強烈なオブジェだ。
だが美しくもある。

メデューサとは、蛇の髪の毛を持ち、睨まれると石になるという瞳を備え、肌は青銅のウロコで覆われ、口からはイノシシのような牙が突き出し、背中には大きな黄金の翼が生えている怪物だと言われている。

映画『タイタンの戦い』では、そんな恐ろしいメデューサがリアルに描かれている。


一方で髪が蛇である以外は、美しい女性の姿であるとする説もある。
このオブジェは、この説を立体で再現したものらしい。

苦悩にもだえる表情から、何かを訴えたそうである。

もともとメデューサは、ケートー(Keto)とポルキュス(Phorkys)の間に生まれた美女三姉妹の一人。
ギリシア神話では、二人の姉ステンノ(Sthenno)とエウリュアレ(Euryele)とともにゴーゴン(Gorgon)三姉妹として有名だ。

かつてはとても美しいことで知られた三姉妹だったようだ。

この美女三姉妹に何が起こったのか?
色々な説があるが、共通点は美しさへの嫉妬が呪いとなり、怪物の姿に変えられたということらしい。

特にメデューサは、髪が美しいことで知られていた。
「自分の髪はアテナの髪より美しい」と自慢したことにより、美の女神アテナの怒りを買ったようだ。

だから髪の毛が醜いヘビに変えられたということらしい。

このオブジェでもヘビにされた髪の毛が細かく再現されている。
絡みつくヘビの髪にもだえる苦悩の表情は、こうした背景から生まれたものだ。

しかしギリシャ神話というのは、支離滅裂な物語だ。
推測するに、長い間の史実や伝承、様々なものが、かなり綯い交ぜになっていると思われる。
時間的前後関係も千年単位で混同されている可能性もある。

その意味で、メデューサの物語もそのまま受け取るわけにはいかない。
それでも、”美しさ”(特に女性)が、そのまま幸福の条件ではないというのは、古代も現代も変わらないということは言えるだろう。

逆にギリシャ神話では”美しさ”は、災いのもとであるとでも言いたげだ。

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このオブジェは本当によく出来ている。

手彫りだろうか?
鋳造で型抜きをしたようには見えない。
大きさは高さ20cm強で、卓上に置くには丁度良いサイズだ。


女性の裸身の美しさと、怪物にされた醜さがうまく共存している。
その間で苦悩にもがく表情が哀れを誘う。

女性は男性より、美醜を強く内包している存在なのかもしれない。


kk-vuitton

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