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2011年8月 7日 (日)

【記】:Louis Vuitton M45257 アベス メンテナンス

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アベスは、私が最も使い込んだバッグの一つだ。
雨で全体がずぶ濡れになったこともあった。

私のこの古いアベスは、至るところにヌメ革で縁取りがしてある。
(現行アベスは、かなりヌメ革が減らされてしまっている。)
このヌメ革の縁取りが、買ったときの真っ白な状態から、使い込んだ飴色に変化した。

ところが、さらに使い込むと、このヌメ革の縁取りが、擦れて痛み、白くなってくる。
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ヌメ革が丈夫だというのは聞いてはいた。
しかし、これだけ使い込んだバッグの縁がボロボロになっていない。
この程度の擦れでならずに済んでいるのはヌメ革のおかげだ。

もし縁がすべてモノグラムキャンバスできていたら、擦れて最後には穴が開いてしまう可能性が高い。
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エルメスの高級な革バッグも、優れたナメシ技術で耐久性が増しているため、相当丈夫にできている。
それでも、柔らかいカーフのバッグの角の部分はみすぼらしくなってくる。
ヴィトンが選択したヌメ革という素材は正しかったのだ。

縁が全体に白くなっている。
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さすがにこの状態で放っておくと痛みが激しくなるので、定期的にメンテナンスが必要だ。

革をメンテナンスするときは、ラナパーだ。
ヌメ革の縁取りは幅が狭いので、綿棒にラナパーをつけて塗り込んでいく。

塗った部分は、すぐに浸透し、色が濃くなっていることがわかる。
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バッグ全体を取り囲む縁取りすべてに塗り込むには、かなり時間と根気が必要だ。
できれば、2回は塗り込めたいところだ。
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塗り込み完了。
全体に色が濃くなり、しっとりと革が落ち着いた。
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少し色が濃くなった革は、ラナパーの浸透がさらに進むと、色も落ち着いてくる。
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10年以上酷使しても、みすぼらしくならないバッグは、手入れのしがいもある。

”バッグの手入れ”などということは、一生縁のない人も多いだろう。
しかし、きちっとメンテナンスに手をかければ、バッグもそれに答えて長持ちしてくれる。

長年使い込まれ、きちっと手入れをされたバッグは、他では手に入らない自分だけのバッグになる。
落合正勝氏は、「バッグは買ったときには半完成品だ」と言っていた。

自分で自分のバッグを仕上げる楽しみは、余人にはなかなか理解されないものかもしれない。


kk-vuitton

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