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2010年11月 6日 (土)

☆【基】:HERMES シェーヌダンクルブレスレットGM

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サイズ:GM コマ数13
素材:シルバー925

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このブレスレットは圧倒的な存在感がある。

エルメスは馬具メーカだが、馬具は革と金具の組み合わせでできている。
その金具の加工ノウハウの応用なのだろうか。
エルメスのシルバージュエリーの存在感は、ジュエリーメーカのそれに引けをとらない。

シェーヌダンクルとは、アンカー・チェーンつまり、船の”錨の鎖”のことだ。
エルメス4代目社長ロベール・デュマ・エルメスが港を散歩していた時に、船のアンカー・チェーンを見て、着想を得たデザインだ。
発表は1938年。
堅く結ばれたチェーンは「絆の象徴」とされ、ロングセラーとして愛用されてきた、まさに時代を超えたデザインだ。


アンカー・チェーンは、ただ単に金属のリングを繋ぎ合わせた普通の鎖とちがって、それぞれのリングの中央に”スタッドという柱があるのが特徴だ。
このスタッドが、リング同士のもつれを防ぎ、強度を増す効果をもたらす。
重い船を荒波の中で固定するために考え出された機能的構造だ。

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アンカー・チェーンの歴史は古く、紀元前アレキサンダー大王の時代にまでさかのぼる。
それまでは船を綱で留めていたが、敵がその綱を切りにくるため、鉄製にしたのが起源だ。
時代は下り、1813年にスタッドが考案され現在の形になる。

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エルメスは、ある意味この工業デザインの美をジュエリーに転用したのだ。
エルメスの手にかかると、太く無骨に見えた鎖が、優雅でやさしいデザインへと変貌する。
そして、船をしっかり留めるというコンセプトを、人間の「絆の象徴」へとトランスフォームさせた。


ブレスの鎖の両端には、留め金具が付けれているが、このデザインも特徴的だ。
一方の端の丸いリングの中を、他方の端のバーをくぐらせて留める。
はずれそうで、はずれない。
この金具、腕を動かすとカラカラと良い音を奏でる。


当初私はこのブレスを、左腕の時計とバランスをとるつもりで右腕にしてみた。
一度付けはじめるたら、やめられなくなった。

重量感のある腕時計をしたことがある人はわかるのだが、軽い時計に戻すことはできない。
左腕の存在感そのものが希薄になるような気がする。
良いモノは身に着けていることによって、精神を引き締めたり、高揚させたりする効果がある。

さまざまな人との絆を大切にする意味でも、このブレスレットは手放せない。

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