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2010年10月25日 (月)

【基】:Louis Vuitton 型番不明 総ヌメ革アタッシュ

総ヌメ革 アタッシュ

ヴィンテージ品として手に入れた総ヌメ革のアタッシュ。
オーダーメード品。
外形は現行プレジデントと同じ。

同じアタッシュが、落合正勝氏の著書『落合正勝 私の愛するモノ、こだわるモノ。』の中で紹介されている。

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このアタッシュ、推定で40~50年くらい前のものだと思われる。

50年前と言えば1960年代。
時代は高度成長期まっただ中。
日本国内では、家電や車などモノが増え始め、生活が便利になってきた頃。

しかし、海外旅行者は現在の年間1千数百万人規模には遠く及ばず、数十万人程度だった。
為替はブレトン・ウッズ体制のもとで1ドル=360円の固定相場の時代。

落合氏の記事にもあるように、この総ヌメ革アタッシュの価格は、モノグラムの2.5倍。
現在の価格で考えても軽く100万円は超える。
当時の為替レートとヴィトンの価格を考えると、かなりの値段だったに違いない。

ルイ・ヴィトン日本支社ができたのは1978年、ルイ・ヴィトン・ジャパン設立が1981年
であるので、やはり欧州でオーダーがかけられたものだと思われる。


こうした時代に、このヴィトンの総ヌメ革アタッシュをオーダーしたのは、いったいどんな人物だろう。
モノグラムではなく、ヌメ革をオーダーで選択するとは。。。
ただのお金持ちではなく、かなりの洒落者だったに違いない。

以前、別のヴィトンを譲ってもらった方は、60年代にパリ在住だったそうだ。
このアタッシュの元オーナーは、商社や外務省などの関係者だろうか。


いずれにしてもこのアタッシュ、かなり古いものであるにもかかわらず、
つくりは現在のものと基本的に変わらない。

かなり使い込まれて、シミやキズも多数あるが、それがいい味になっている。
新品で購入して真っ白なヌメ革をここまで使い込むには、はやり半世紀は必要になるだろう。

ヌメ革は、そのモノの歴史を如実に反映する素材だ。
作られた年代、使用期間、扱われた方、革そのものに刻まれた歴史が、容姿にストレートに表れる。
その意味で、ヌメ革は人間の皮膚に近いのかもしれない。

人の顔に刻まれたその人物の歴史と同様に、ヌメ革の鞄に刻まれた歴史は年月とともに深みを増す。


このビンテージアタッシュは、手に入れてまだ日が浅い。
元オーナーの歴史を刻んだこの鞄を、本当の意味で私自身のモノにするのには、時間が必要になるだろう。

kk-vuitton

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